不動父とクロ父

「不動博士、昨日は急に休んですみませんでした」

「堅苦しいのはナシでいい。此方が調子が狂う」
一応、此方が上司という立場だが、他に人も居ない今、そんな言葉使いをされる方が気味が悪い。

「それより、無事生まれたそうじゃないか。男の子だって？おめでとう」
言うと、オレンジの髪が嬉しそうに寄ってきた。

「おーサンキュー不動。未熟児ですっげーちっちぇえけど元気だぜ。まーまだ保育器の中だけどな。まったくもう少し母ちゃんの腹の中でゆっくりしてりゃいいのになー。せっかち過ぎるぜ。いったい誰に似たんだか」

「お前だろう」
「やっぱそっかなー」

「それで、大丈夫なのか？」

「ああ田舎から嫁の親が出て来てくれてるしな。扶養家族が増えたんだしオレも頑張って働かねーと。まあ当分は定時で即効帰って息子の顔見に行くけどな！」

「では時間いっぱいみっちり働いてくれ」

「はい、頑張ります不動博士！」
元気に敬礼して、ヤツは部屋を出て行った。

＊＊＊
不動父とクロ父。超妄想。
昔ちょろっと書いていつかちゃんと仕上げようと思ってた妄想を発掘したので晒しとく。
いやブラックバードが自作だと思ってたからさ
クロたんのパパも実は技術屋で遊星たんの父ちゃんと一緒に働いてた、とか
クロたんは未熟児だったから今もチビッコなのよ、とか
ゼロリバで両親は亡くなったけど祖母が生きてて３つくらいまでは育ててくれたの、とか
そのような妄想でした。

今となっては完全にねえよ（笑）