牛尾さんとクロたん

他の予選会場でゴーストたちが暴れているらしい。
ジャックと遊星は奴らとデュエルの経験があるからと協力を申し出てくれた。
コイツらの力を借りてばかりで心苦しいが、正直ありがたい。
「オレも行くぜ」
クロウが言った。
「おめえは留守番だよ」
「なんでだよ！オレじゃ役に立たねえってのか」
「そうは言ってねえよ。お前が体調万全ならぜひ手伝って貰いてえところだ」
先ほどのデュエル、相手の手の先の先まで読んで、あのモンスターを次へ繋ぐことを許さなかった。
頭の回転の速い、本当に強いデュエリストなのだと、心底感心した。
だが。
「せっかく予選通過したってのに此処でまた肩の調子をさらに悪くしてどうする。十六夜だって怪我してんだろ。お前、自分が怪我悪化して試合に出れねーからって十六夜に出ろって言えるか？」

自分ならば痛みに耐えてデュエルをすることも厭わないだろうが、同じことを十六夜に強いることが出来るか。

「・・・わりかった」
「謝んなくていい」
小さく謝って引き下がったクロウの箒頭を牛尾は掻き回してやった。

＊＊＊
来週クロたんは不参加ぽいかなと思って。
いや牛尾さんがさーすげー褒めてくれてさー
超嬉しかったの。