ぽえまのこうしん
更新記録と小ネタ。
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「行こう、園長たちにこのサーカスの実態、知らせなきゃ!」
その前に!
くるりと華は此方を振り返った。
「シシドくん傷の手当て!取り敢えず止血だけでもしとこ!!」
ポケットをぱしぱし叩いて、何も使えるものが入っていないことに気が付いたらしい。
華は、シシドが使っていたバンダナを拾い上げた。
それって顔を隠すために必要なものなんじゃないかなあ。
どうみても人間離れしているシシドが外を歩くのに要るものではなかろうか。
菊池の心配を他所に華はそれをシシドの頭に巻こうとする。
シシドはそれを嫌がった。
「こんなん舐めときゃ治る」
「無理だよ頭なんて舐めるのは!」
確かに。
「ねえ、お願いだから」
泣きそうな華に渋々シシドが大人しくなる。
「いってーよ!」
「ご、ごめんなさい」
なんだかんだ言っても仲が良いな。
騒ぎながらも、包帯代わりにバンダナを巻く、その様子は何処か微笑ましい。
なんか、姉弟みたいだ。
***
悪餓鬼弟とお姉ちゃん、みたいな。
「父さんに、叩かれたんだ」
ゾーンとの戦いを振り返る時、遊星が必ず言うことがある。
「そんなに嬉しかったんかね」
オレの言葉に、くだらん、とジャックは言った。
「叩かれるのが嬉しいなどと馬鹿馬鹿しい。信じ難い奴だ」
「別に叩かれたのが嬉しかったわけじゃねえだろうよ」
遊星粒子は人の心を映すという。
モーメントの一番近くに居た遊星の親父さんの息子を想う心が其処に強く残っていたとしても何ら不思議はない。
「親父さんに叱って貰ったのが嬉しかったんだろ」
どれだけ自分を大切に思っていてくれたかわかったから。
ゾーンとの戦いを語る時、遊星が必ず言う言葉がある。
そしてオレとジャックの話は必ず「此れからは俺たちがガンガン叱ってやんないとな!」と締めくくられるのだ。
***
パパに負けないくらい
ジャックもクロたんも遊星たんが好きだよって。
