ぽえまのこうしん
更新記録と小ネタ。
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
もふもふ、もふもふ。
「えー加減にせんかい」
ふかふかの尻尾の感触を延々と楽しんでいた子供は振り払われて転がった。
転がったが、すぐに起き上がってまた尻尾に手を伸ばしてくる。
よほど気に入ったらしい。
しかし触られるこっちの身にもなって欲しい。
狐は子供の手を避けて言った。
「触んなや」
「いーじゃんケチ!其れくれよ!」
触らせろではなく、くれときたか。
子供特有の我儘だが、簡単にやれる訳がない。
「やらんわ。此れはワシの身体の一部や」
自分の体から生えているモノを他人にやれる訳がないではないか。
とは言っても、理屈では納得しないのが子供だ。
駄目と言われて不貞腐れた子供は、ややあってパッと顔を輝かせた。
「じゃあ今吉サンごと全部貰う」
「なんや其れ」
ワシは尻尾のついでか。
ワザとらしく拗ねて見せると大輝は言った。
「ちげーよ、オレ今吉サンのこと好きだから尻尾も好きなんだもん」
素直なのか馬鹿なのか。
どちらにせよ本気で思っているからこそさらっと出てくる言葉なのだろう。
この子供のこういう所が眩しくて、照れ臭い。
「ジブン将来タラシになるわー」
「タラシってなんだ?」
「いや知らんでええ」
投げやりに手を振ると大輝はまたむくれたが、すぐにまた名案を思いついたようだ。
「そうだ!ケッコンすればいいんだ!」
「はあ?!」
何を言い出したこの餓鬼は。
ちょっと待て、と突っ込む間もなく子供は続ける。
「ケッコンすれば今吉サンはオレのもんだろ!」
得意気にそう言われても困る。
「あんなぁ、妖怪と結婚て無理に決まってるやろ」
妖怪と婚姻関係を結ぶということがどういうことか、子供はまるで解っていない。
其れは簡単に言うのなら人間ではなくなるということ。
人間を捨てるということなのだ。
しかし其れを説明しようにも、子供はまだ幼くて、多分理解出来ない。
阿呆やしな。
狐は説明を放棄した。
要するに面倒臭くなって投げた。
「何で駄目なんだよ」
「駄目なモンは駄目や」
子供はしつこく食い下がる。
「なんでだよ、狐の嫁入りって言うじゃん」
阿呆、アレ天気雨の事やろが。
「つかワシが嫁か!」
「えー加減にせんかい」
ふかふかの尻尾の感触を延々と楽しんでいた子供は振り払われて転がった。
転がったが、すぐに起き上がってまた尻尾に手を伸ばしてくる。
よほど気に入ったらしい。
しかし触られるこっちの身にもなって欲しい。
狐は子供の手を避けて言った。
「触んなや」
「いーじゃんケチ!其れくれよ!」
触らせろではなく、くれときたか。
子供特有の我儘だが、簡単にやれる訳がない。
「やらんわ。此れはワシの身体の一部や」
自分の体から生えているモノを他人にやれる訳がないではないか。
とは言っても、理屈では納得しないのが子供だ。
駄目と言われて不貞腐れた子供は、ややあってパッと顔を輝かせた。
「じゃあ今吉サンごと全部貰う」
「なんや其れ」
ワシは尻尾のついでか。
ワザとらしく拗ねて見せると大輝は言った。
「ちげーよ、オレ今吉サンのこと好きだから尻尾も好きなんだもん」
素直なのか馬鹿なのか。
どちらにせよ本気で思っているからこそさらっと出てくる言葉なのだろう。
この子供のこういう所が眩しくて、照れ臭い。
「ジブン将来タラシになるわー」
「タラシってなんだ?」
「いや知らんでええ」
投げやりに手を振ると大輝はまたむくれたが、すぐにまた名案を思いついたようだ。
「そうだ!ケッコンすればいいんだ!」
「はあ?!」
何を言い出したこの餓鬼は。
ちょっと待て、と突っ込む間もなく子供は続ける。
「ケッコンすれば今吉サンはオレのもんだろ!」
得意気にそう言われても困る。
「あんなぁ、妖怪と結婚て無理に決まってるやろ」
妖怪と婚姻関係を結ぶということがどういうことか、子供はまるで解っていない。
其れは簡単に言うのなら人間ではなくなるということ。
人間を捨てるということなのだ。
しかし其れを説明しようにも、子供はまだ幼くて、多分理解出来ない。
阿呆やしな。
狐は説明を放棄した。
要するに面倒臭くなって投げた。
「何で駄目なんだよ」
「駄目なモンは駄目や」
子供はしつこく食い下がる。
「なんでだよ、狐の嫁入りって言うじゃん」
阿呆、アレ天気雨の事やろが。
「つかワシが嫁か!」
PR
好きなモノを見つけるのって結構難しい。
チーター狩りはともかく、こなの所へは定期的に顔を出して差し入れしてやる必要性がある、と海翔は思った。
放っておくとこのニートは、2・3日何も食べずにモニターの前にへばり付いているなんてこと平気でやってのける。
流石に餓死まではいかないだろうが…いやどうだろう。
とにかくたまに様子を見に来た方がいい。
メロンパンを与える時にお約束の様に「それに薬が入ってるんでしょ」とか「やめて!私に乱暴するつもりでしょ!エロ同人みたいに、エロ同人みたいに!」とか言うので面倒臭いが。
お約束を一通り終えて満足したこながパンを食べだしたのを見ながら海翔はポケットから飴を取り出した。
水色の、飴。
此れを見て思い出すのは一人だ。
デュフフとこなが笑った。
「や、八汐先輩てば、飴なんて、だ、大事そうに見つめちゃって、それ、もしかして、生意気眼鏡に貰ったとか」
「…まさか」
ぎくりとした。
其れを誤魔化すように海翔は言う。
「いつまでもポケット入れといたら溶けちゃうでしょ」
この暑さだ、溶けてでろでろになってしまうに違いない。
今ポケットから出したこの飴は、あき穂から貰ったものだ。
それなのに、別に人物を思い出すって、どういうことなんだろう。
こなはまた笑う。
「な、生意気眼鏡に、飴を貰ったことは、ひ、否定しないとか、フラグキタ!」
語るに落ちた、と言ったところか。
いつまでもポケットに入れといたら、という言い方は、ちょっと前に貰って其れは舐めてしまった、と白状したも同然だった。
「……まあ確かに貰ったけど」
海翔は正直にそう言っておくことにした。
此処で変に言い訳をすればこなはもっとあらぬ妄想をするだろう。
「そ、其れで、飴を見て思い出してたとか、や、八汐先輩てば乙女か、ての。薄い本が厚くなりますね!!」
こなは大変楽しそうだったが、海翔はスルーした。
*
好きなモノを見つけるのって案外難しい。
ガレージで昴を目で追いながら思う。
『お好きなんでしょう』
いつも舐めているから、と昴は言った。
好きなモノ。
考えたら海翔は昴が何が好きかなんてわからない。
ああ、だけど。
ロボットが好きなのは知ってる。
父親に嘘をついてまで、ロボワンに出たかったのだ。
テンパるとすぐに顔に出るタイプなのに。嘘なんて付ける性格じゃなさそうなのに。
M45がちょっと羨ましいかも。
昴にあんなに大切に思って貰えて。
昴が此方の視線に気がついて顔を上げた。
「なんですか」
「いや……ちょっとヤキモチ、かな?」
「はあ?」
好きなモノを見つけるのって結構難しい。
好きなモノを見つけるより、好きな者になりたい、なんて、そんなこと考え始めてる。
***
カイスバ
好きな者になりたいと思い始めてる海翔
チーター狩りはともかく、こなの所へは定期的に顔を出して差し入れしてやる必要性がある、と海翔は思った。
放っておくとこのニートは、2・3日何も食べずにモニターの前にへばり付いているなんてこと平気でやってのける。
流石に餓死まではいかないだろうが…いやどうだろう。
とにかくたまに様子を見に来た方がいい。
メロンパンを与える時にお約束の様に「それに薬が入ってるんでしょ」とか「やめて!私に乱暴するつもりでしょ!エロ同人みたいに、エロ同人みたいに!」とか言うので面倒臭いが。
お約束を一通り終えて満足したこながパンを食べだしたのを見ながら海翔はポケットから飴を取り出した。
水色の、飴。
此れを見て思い出すのは一人だ。
デュフフとこなが笑った。
「や、八汐先輩てば、飴なんて、だ、大事そうに見つめちゃって、それ、もしかして、生意気眼鏡に貰ったとか」
「…まさか」
ぎくりとした。
其れを誤魔化すように海翔は言う。
「いつまでもポケット入れといたら溶けちゃうでしょ」
この暑さだ、溶けてでろでろになってしまうに違いない。
今ポケットから出したこの飴は、あき穂から貰ったものだ。
それなのに、別に人物を思い出すって、どういうことなんだろう。
こなはまた笑う。
「な、生意気眼鏡に、飴を貰ったことは、ひ、否定しないとか、フラグキタ!」
語るに落ちた、と言ったところか。
いつまでもポケットに入れといたら、という言い方は、ちょっと前に貰って其れは舐めてしまった、と白状したも同然だった。
「……まあ確かに貰ったけど」
海翔は正直にそう言っておくことにした。
此処で変に言い訳をすればこなはもっとあらぬ妄想をするだろう。
「そ、其れで、飴を見て思い出してたとか、や、八汐先輩てば乙女か、ての。薄い本が厚くなりますね!!」
こなは大変楽しそうだったが、海翔はスルーした。
*
好きなモノを見つけるのって案外難しい。
ガレージで昴を目で追いながら思う。
『お好きなんでしょう』
いつも舐めているから、と昴は言った。
好きなモノ。
考えたら海翔は昴が何が好きかなんてわからない。
ああ、だけど。
ロボットが好きなのは知ってる。
父親に嘘をついてまで、ロボワンに出たかったのだ。
テンパるとすぐに顔に出るタイプなのに。嘘なんて付ける性格じゃなさそうなのに。
M45がちょっと羨ましいかも。
昴にあんなに大切に思って貰えて。
昴が此方の視線に気がついて顔を上げた。
「なんですか」
「いや……ちょっとヤキモチ、かな?」
「はあ?」
好きなモノを見つけるのって結構難しい。
好きなモノを見つけるより、好きな者になりたい、なんて、そんなこと考え始めてる。
***
カイスバ
好きな者になりたいと思い始めてる海翔
寮の自室で着替えていたらドアをノックする音がした。
「剣山くーん?アニキのトコ行こうよー」
丸藤先輩だ。
「今行くざうるす」
返事をすると勝手にドアを開けて入ってきた。
まあ男同士だし別に着替えを見られたって構わない。
「ちょっとシャツを替えてたどん。すぐ終わるざうるす」
「ふうん」
しばらく人の着替えを見ていた丸藤先輩は、げし、と人の足を蹴ってきた。
「何するどん」
丸藤先輩は言っちゃ悪いけど小さいから本気で蹴って来ないならそれほど痛くはない。
けどいきなり蹴られる意味が解らない。
「何かムキムキで腹立つ!」
怒鳴って丸藤先輩は部屋を出て行ってしまった。
…そんなこと言われても。
***
剣翔
色仕掛けしてるつもりはない
・たまには色仕掛けも必要です
恋の必勝法
corona
「剣山くーん?アニキのトコ行こうよー」
丸藤先輩だ。
「今行くざうるす」
返事をすると勝手にドアを開けて入ってきた。
まあ男同士だし別に着替えを見られたって構わない。
「ちょっとシャツを替えてたどん。すぐ終わるざうるす」
「ふうん」
しばらく人の着替えを見ていた丸藤先輩は、げし、と人の足を蹴ってきた。
「何するどん」
丸藤先輩は言っちゃ悪いけど小さいから本気で蹴って来ないならそれほど痛くはない。
けどいきなり蹴られる意味が解らない。
「何かムキムキで腹立つ!」
怒鳴って丸藤先輩は部屋を出て行ってしまった。
…そんなこと言われても。
***
剣翔
色仕掛けしてるつもりはない
・たまには色仕掛けも必要です
恋の必勝法
corona
