忍者ブログ
<< 2026/05 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31  >>
ぽえまのこうしん
更新記録と小ネタ。
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。


「鮪ってのは泳ぎ続けていないと死んじまうんだってさ」
「そうらしいな」
鬼柳の言葉に遊星は相槌を打った。
実際鮪など見たことがないので本当かどうかはわからないが、泳ぎ続けていないと呼吸が出来ないのだそうだ。
「クロウは鮪と一緒だ」
「鮪と?」
何を言い出したのかと遊星は鬼柳を見る。
鬼柳は此方など見ていない様子で続ける。

「ずっと飛び続けていないと死んじまうのさ」

そんなことはない。
此処に止まり木があったことを烏は知っていた。

しかし今はそれを言っても鬼柳には届かないのだ。

***
満足組・クロたんジャック抜け後

拍手

PR

誰も居ない筈の室内に、キーボードの音が響く。
「・・・誰だ」
暗い部屋の中で誰かが立ちあがった。
「やっぱちゃんとしたピアノの方がいいなぁ。電子ピアノは鍵盤が軽すぎる」
なんか勝手が違うよ、と男は笑った。
「・・・誰だ」
暗闇に目が慣れてきた。
窓の外の街の明かりをバックに白っぽい髪の長身の男が笑う。
「なんとでも。ネコでもオマエでもオイでも、好きなように呼んでいいよ。ニンゲンだった頃の名前は・・・」

「鬼柳京介」

綺麗に笑うその男は昼間自分が拾った猫だと名乗った。

***
昼間はネコ、夜は人間な京介と
それを拾ったクロたんの話。
シンデレラと人魚姫を混ぜたようなぱられる。

続かない(笑)

拍手


マーサの処で初めて遊星と出会った。
初めの頃オレはあいつのことが好きではなかった。
遊星は大人しく、利口な子供だったが、頑固だった。
「オレはいつかシティへ行く」
オレがそう語る時、遊星はそうか、と言う。
まるで自分には関係の無いことだとでもいうかのような返事をする。
それが気にいらない。
オレは言った。
「お前も来い」
「オレはここから離れられない」
「何故だ」
「オレが皆を不幸にしたからだ」
頑固な遊星は良くわからない理屈を振りかざし、自分の意見を曲げない。
オレの言葉を聞かない遊星に、かっとなった。

「オレはお前といて不幸だと思ったことなど一度もないぞ!」

頭にきて怒鳴ると遊星はくしゃりと顔歪めて、「ありがとう、ジャック」と言った。

***
頑固でいらいらするけど
本当は好き

恋するカレンダー12題 2
はじめまして、大嫌い。
お題
Fortune Fate

拍手

「それでお前のチビスケは何を不貞腐れているのだ」
「わかんねー・・途中まではご機嫌だったんだよ」
今日は仕事もひと段落したから、クロウと遊星を連れて公園まで散歩に出かけた。
クロウは外が大好きだから大喜びだった。
途中で大きな犬に会って、撫でさせて貰った。
其処まではホント機嫌が良かったんだよな。
遊星も犬が気に入ったみたいで、ジャックに抱きかかえられた状態で犬がいかに大きくてふわふわで優しかったか、一生懸命語っていた。
遊星はクロウよりも無口だけど、ジャックに対しては結構喋る。
オレも毎日一緒に居るけど意思表示はたいてい首を振ったりじっと見つめてきたり、だ。
その辺が自分のプランツか、そうでないかって違いだろう。
さて、ウチのクロウは何が気に入らなくってあんなに頬っぺた膨らませてるんだろう。
可愛いけど。
「いぬの、かいぬしと、きりゅうがなかよくしてた」
「成程」
遊星の報告にジャックが笑った。

「一丁前に妬いているというわけか」

えっと、そうなのか?
「クロウ、もうほんとお前可愛いな!」
ぎゅうっと抱きしめたら、口を尖らしたクロウはオレのことぺちって叩いた。
妬かなくたってオレはクロウが一番好きだよ。

***
ショタクロたんはきりゅう大好き

拍手

「わんわん!」
「ちょ、いきなり飛びついたらだめだって言ってるだろが!クロウ!!」
オレは遊星を抱えてクロウを追いかけた。
オレらと一緒で散歩中だったらしい白い大きな犬は、子供に飛びつかれて吃驚したようだが、それでも吠えたりしなかった。
よかった、大人しい犬で。
クロウは犬にくっついて嬉しそうだ。
あのな。
「だからいきなり飛びだすなっていつも言ってるだろ」
クロウは小さな子供と一緒だ。
目を離すとすぐに自分の興味のあるものへと走って行ってしまう。
下手したら噛まれたりするかもしれないってのに、まったく。
「スイマセン」
オレは飼い主らしい女の子に頭を下げた。
「いえ、大丈夫ですよ。大人しいコですし」
にこりと笑ってそう返してくれる赤毛の子はなかなか美人だ。
「ほら、クロウ。もう行くぞ」
「やあ!」
犬が気に入ったらしいクロウはなかなか離れない。
飼い主さんが言った。
「もっと優しく撫でてあげてね。そっちの子も良かったら撫でてあげて?」
遊星も犬に興味を示したので、下ろしてやる。
可愛がられて大事にされているらしい白い犬は、手入れがいいのか、手触りがいいらしい。
「スイマセン」
「いいえ。お子さん、ですか?」
子供にしてはオレが若いと思ったのだろう。
「え、いや子供ではないんですが」

クロウはオレの子供じゃない。
オレの、人形だ。
でもただの人形だなんて思えない。
人形だけど、とても大事で。
だけど別にペットみたいに大事にしたいわけじゃない。

オレは、クロウを本当はどう思ってるんだろう。
どうしたいんだろう。

***
白いでっかいわんこに纏わりつくショタクロ
考えるだけで可愛いと思って。

拍手