ぽえまのこうしん
更新記録と小ネタ。
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日の当たる暖かな縁側に座布団を持ち込んでゴロゴロしていたら、茶を持ってきてくれた山崎が言った。
「沖田隊長って猫みたいですね、ほんと」
猫。
確かにそうかもしれない。
寒い時には暖かい陽だまりを、猫という生き物は居心地のいい場所を見つけるのが上手いのだ。
山崎の部屋から良く見えるこの場所でゴロゴロとして居れば、きっと来てくれるに違いないと思っていた。
だから来てくれるまでゴロゴロしていた。
確信犯だ。
猫は居心地のいい場所を確保するために、此れでも努力しているのだ。
「休みなんだから『隊長』はナシにしましょうや」
「そうですね、沖田さん」
山崎は笑ってちゃんと言う通りにしてくれる。
そうして日当たりのいい縁側に並んで座ってお茶にする。
山崎の淹れてくれた茶を啜って、買って来てくれた団子を頬張る。
「それにしても日番だってのに、オレ達暇ですねえ」
一口茶を飲んで山崎が言う。
「他にやることもなくダラダラと…なにやってんすかねえ」
「いいじゃないですかい」
溜息を吐く山崎に沖田は言った。
「あったかい日向で山崎と団子食って…こんな平和で幸せな休日はありやせんぜ」
好きな人の隣で過ごす以上の幸せなんてそうそうありはしない。
沖田の言葉を聞いて、山崎は小さくうわぁ、と言った。
気のせいか少し頬が赤い。
「…なんか沖田さんって時々凄い事言いますねえ」
「スゴイ事って何ですかい」
「何かまるで…」
「まるで?」
促したが、その続きは山崎の口から出てこなかった。
なんでもありません、と誤魔化されてしまった。
『まるで告白でもされているようだ』
そう、山崎が思ってくれればいい。
そうして少しでも自分を意識するようになってくれたらいい。
猫は、自由気ままに見えて、実は居心地の良いあの子の隣を確保することに必死なのだ。
***
沖→山
実は沖田さんはお休みじゃなかったりして(笑)
「沖田隊長って猫みたいですね、ほんと」
猫。
確かにそうかもしれない。
寒い時には暖かい陽だまりを、猫という生き物は居心地のいい場所を見つけるのが上手いのだ。
山崎の部屋から良く見えるこの場所でゴロゴロとして居れば、きっと来てくれるに違いないと思っていた。
だから来てくれるまでゴロゴロしていた。
確信犯だ。
猫は居心地のいい場所を確保するために、此れでも努力しているのだ。
「休みなんだから『隊長』はナシにしましょうや」
「そうですね、沖田さん」
山崎は笑ってちゃんと言う通りにしてくれる。
そうして日当たりのいい縁側に並んで座ってお茶にする。
山崎の淹れてくれた茶を啜って、買って来てくれた団子を頬張る。
「それにしても日番だってのに、オレ達暇ですねえ」
一口茶を飲んで山崎が言う。
「他にやることもなくダラダラと…なにやってんすかねえ」
「いいじゃないですかい」
溜息を吐く山崎に沖田は言った。
「あったかい日向で山崎と団子食って…こんな平和で幸せな休日はありやせんぜ」
好きな人の隣で過ごす以上の幸せなんてそうそうありはしない。
沖田の言葉を聞いて、山崎は小さくうわぁ、と言った。
気のせいか少し頬が赤い。
「…なんか沖田さんって時々凄い事言いますねえ」
「スゴイ事って何ですかい」
「何かまるで…」
「まるで?」
促したが、その続きは山崎の口から出てこなかった。
なんでもありません、と誤魔化されてしまった。
『まるで告白でもされているようだ』
そう、山崎が思ってくれればいい。
そうして少しでも自分を意識するようになってくれたらいい。
猫は、自由気ままに見えて、実は居心地の良いあの子の隣を確保することに必死なのだ。
***
沖→山
実は沖田さんはお休みじゃなかったりして(笑)
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