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ぽえまのこうしん
更新記録と小ネタ。
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風呂から出てきたところでⅤと鉢合わせた。
此方を見て眉間に皺を寄せる。
あ、しまったまた説教されるな、と思った。
下は穿いてるけども上は着てない、タオルで頭を拭きながら今まさに出てきてトコ、と言う格好。
此れで何も言われない訳がない。
「服を着て出てきたらどうだ」
ほら始まった、高貴じゃないとかなんとか言うんだろう。
後は水を垂らすなちゃんと拭けとか、そんなん。
面倒臭い兄貴だ。
どうせもう後は寝るだけなんだからいいじゃねーか。
聞き流して通り過ぎようとしたら腕を掴まれた。
「そんな恰好でウロウロされては、私が困る」
「部屋行くからいいだろ」
お前が困ってったそんなの知るか。
そもそも此れ以外に着替えなんか持ってきてねえ。
「では私も行く」

…は?なんで?

翌朝隣で気持ち良さそうに眠るⅤの顔を眺めながら、Ⅳは風呂の時はちゃんと着替えを持って行こうと決意した。

***
ⅤⅣ
無防備に色気を振りまいて食われる(笑)

・たまには色仕掛けも必要です

恋の必勝法
corona

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「凌牙」
にこりと笑ってⅣが呼ぶ。
あの笑顔が大嫌いだ。
「その顔止めろって言ってるだろ」
何度言っても止めやしないが、一応もう一回言っておく。
別にコイツは馬鹿な訳じゃない、と思う。
オレが言ったことを覚えていない訳じゃない。
むしろ覚えているからこそ、オレが嫌がるからこそ、益々繰り返すんだ。
ただの嫌がらせ。
なんてムカつく奴。
それでも律儀に顔を見せにくる。
この阿呆を、別に待ってる訳じゃないけど。
「ファンには受けがいいんだけどなァ」
被っていた巨大な猫を下ろしてⅣが楽しそうに笑う。

その顔の方がまだマシだ、なんて。

言ったらコイツ、どうするんだろうか。


***
Ⅳさんがこの調子なのでデレられない凌牙さん

笑顔で名前を呼びましょう
corona

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「ボク、病気かもしれません」
弟が突然そんなことを言い出した。
別に病気なようには見えないが、何処が悪いんだろうか。
「時々胸がすごく痛くなるんです。苦しくて辛いんです」
「おい、大丈夫かミハエル」
側によって額に手を当てる。
とりあえず熱はないようだ。
けれど少し顔が赤い。
「一回病院へ行ってちゃんと診て貰えよ」
とりあえず熱を測ってみた方がいいかもしれない。
体温計は何処にあったっけ。
「どんな時痛くなるんだ。今は?大丈夫なのか?」
「今も少し痛いです。物凄くドキドキしてます。兄さまと居るといつもこうです」
「…んん?」
何か雲行きが怪しくなってきたのをトーマスは察した。
ぎゅ、と手を握られてじっと見つめられる。
 

「ずっとこのままトーマス兄さまと一緒に居たい」


「…ホントマジで病院行けよお前」


***
ⅢⅣ


無自覚な恋の仕草 
10. 良く効くお薬を下さい
お題
恋したくなるお題(配布)

 

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玄関のチャイムの音。
こんな時間に誰だよ、と思いつつ扉を開けるといきなりクラッカーを鳴らされた。
「メリークリスマス!」
「…てめえ、Ⅳ!其れ人に向けてやるなって親に教わらなかったのか!」
頭に乗ったゴミを床に叩きつけて怒鳴るとにこやか奴は言った。
「あいにく父さんは他の世界へ行ってた時間の方が長いんでね」
そうだった。
とは言えアニキとか居るんだし教えておいたっていいんじゃないだろうか。
つかそもそもクラッカーに注意書きが書いてあるだろうが!
怒鳴ろうとしたら璃緒も出てきた。
「五月蠅いわよ凌牙」
「璃緒、メリークリスマス」
「Ⅳさん」
奴のことを呼ぶ璃緒の声に棘が無い。
いつの間にか仲良くなっているカンジがムカつく。
「此れ、クリスマスプレゼント」
「え、私に?開けてもいいかしら」
中身はデッキケースだった。
「ありがとう、ちょうど新しいのが欲しいなって思っていたの」
「喜んで貰えて嬉しい」
なんだこの野郎。
「オレには何にもないのかよ」
「おや凌牙は私からクリスマスプレゼントが欲しかったんですか?」
猫被ってる時の胡散臭い笑みを張り付けてⅣが言う。
その喋り方止めろって何度言っても止めないのは嫌がらせ以外の何ものでもない。
璃緒にはプレゼントでオレには嫌がらせかよ。
いい根性してるなコイツ。
「お前からのプレゼントなんて居るかよ」
Ⅳは璃緒に向かって頭を下げた。
「では此れで」
「待って、」
「ちょ、待ておい!」
奴を追いかけて外に出たが、其処には誰も居なかった。
紋章の力はもうない筈なのにどうやって移動してんだアイツ。

家へ戻ると玄関に小さな箱が置いてあった。
中身は璃緒と色違いのデッキケース。
あの馬鹿。

璃緒だって―――――オレだって一応、お前にやるもの、用意してあったのに。



***
凌Ⅳ
デレ損なう凌牙さん
Ⅳさんの神代兄妹サンドを目論む私。

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鉄男が風邪をひいて学校を休んだ。
「皆で見舞いに行こうぜ」
帰り道、遊馬は皆にそう提案した。
皆で行けば鉄男も元気が出るだろう。
我ながらいい案だと思ったのだが、小鳥が難色を示した。
「大勢で押し掛けたら迷惑じゃないかしら」
「まあ確かにそうですね」
委員長も其れに同意する。
「具合が悪いのに騒いだら余計悪くなっちゃうかも…」
いつもは遊馬の言うとおり、と賛成してくれるキャットちゃんも控えめにそう言う。
だが言われてみれば確かに皆の言うとおりだ。
其処へ徳之助が言った。
「其れに風邪が移ったら困るウラ」
「お前は自分の心配かよ!」
黙ってその様子を眺めていたアストラルが口を開いた。
『では遊馬だけ代表で行けばいいのではないか』
「オレだけ?」
問い返すとアストラルは得意げに言った。

『「遊馬は風邪をひかない」という格言があるだろう』

「それ『馬鹿は風邪ひかない』だろ!」



***
遊アス…?
遊馬=馬鹿の方程式はすでに揃っている!的な(笑)

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