ぽえまのこうしん
更新記録と小ネタ。
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ぼんやり釣りをする自分の隣で、垂れた釣り糸を同じようにぼんやり見ていた花村が言った。
「釣れんの?これ」
「ああ」
今日はまだアタリは無いけれど、釣れる時は釣れる。
「食うの?」
「小さいものはリリースするよ」
そう言うと花村は笑った。
「太公望みたいだな、お前」
太公望?ああ、封神演義ね。
お世辞にも勉強が好きとは言えない花村がそんなモノを知ってるなんて、とちょっと思ったが、あっさり漫画で読んだ、と言われた。
「太公望は仙人だからだろ」
確か仙人には殺生禁止みたいなルールがあった筈だ。
「でも軍師で強くてすげえじゃん」
…なんだろう、オレのことを高く評価してくれるのは嬉しいが、花村は少し美化し過ぎている気がする。
「仙人は」
オレの声に此方を向いた花村の唇にそっと触れる。
「こういうことしないと思う」
「…かもな」
一呼吸置いてそう返事した花村がやけに可愛らしかったので、お持ち帰りしたい気分になった。
そんな俗物なんだよ。
***
鳴花
ヒーローではないんですよ的な。
「釣れんの?これ」
「ああ」
今日はまだアタリは無いけれど、釣れる時は釣れる。
「食うの?」
「小さいものはリリースするよ」
そう言うと花村は笑った。
「太公望みたいだな、お前」
太公望?ああ、封神演義ね。
お世辞にも勉強が好きとは言えない花村がそんなモノを知ってるなんて、とちょっと思ったが、あっさり漫画で読んだ、と言われた。
「太公望は仙人だからだろ」
確か仙人には殺生禁止みたいなルールがあった筈だ。
「でも軍師で強くてすげえじゃん」
…なんだろう、オレのことを高く評価してくれるのは嬉しいが、花村は少し美化し過ぎている気がする。
「仙人は」
オレの声に此方を向いた花村の唇にそっと触れる。
「こういうことしないと思う」
「…かもな」
一呼吸置いてそう返事した花村がやけに可愛らしかったので、お持ち帰りしたい気分になった。
そんな俗物なんだよ。
***
鳴花
ヒーローではないんですよ的な。
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