ぽえまのこうしん
更新記録と小ネタ。
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心の無い人形だと、博士は言った。
キュアムーンライトを倒すためだけに作られた、月の影。
ただ、それだけの存在。それが私。
実際に私の中は何時でも何もなかった。
それを埋めるためにただひたすらムーンライトを憎んだ。
憎しみで自分の中をいっぱいに満たして。
けれど憎めば憎むほど、私の中は空っぽになるようだった。
奴さえ倒せば。
キュアムーンライトを倒せばきっとこの虚無感から解放される。
奴を倒せば、博士は喜んでくれる。
良くやったと褒めてくれる。
だから博士から離れろ。博士に触るな。
博士は、私の―――――
「もういいんだ」
私の体を優しく抱きしめて、博士は言う。
「お前は私の娘だ」
「・・・お父さん」
身体の中が憎しみではない何かで満たされていく。
私が欲しかったのは、きっと此れなのだ。
***
ダークプリキュアが消えてしまった・・
本当に欲しかったものは憎しみではなく
お父さんの愛だったみたいなカンジで・・
悲しい子を作ったものだよ;
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