ぽえまのこうしん
更新記録と小ネタ。
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「ぼくね、眠ってるゴーシュを見ながらずっと考えていたんだ」
まるで独り言のようにラグは言う。
手紙弾を撃ち込んだ後、目を覚まさないゴーシュを心配しながら、なるべく楽しいことを考えようと思った、と。
「ゴーシュが目が覚めたら、何を話そう、何をしようって」
話すことはたくさんあった。
全部全部聞いて貰いたかった。
「部屋は返さなきゃいけないよね。ゴーシュの部屋なんだもの。新しい部屋が見つかるまでザジの処に居候させて貰おうか。ザジは口は悪いけど世話焼きで優しいからきっと少しの間なら置いてくれるよ。・・・でも」
ラグは言葉を詰まらせる。
「でも、ボクも少しでもゴーシュの側に居たいから、シルベットに頼んでもう少しあの家に置いて貰おうかなって・・・」
だけど、ゴーシュは戻ってこなかった。
あれはノワールだった。
泣きだしてしまったラグにニッチはくっついてみた。
だけどラグの涙は止まりそうもなかった。
***
ゴーシュだったらよかったのに
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