ぽえまのこうしん
更新記録と小ネタ。
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
「アコはホントに音吉さんが好きなんだなあ」
隣で奏太が言う。
今日も自分は傘があるくせに、帰らずに人に付き合って残ってる。
一緒に居てくれる。
「大好きよ、優しいし」
アコは言った。
「お祖父ちゃんは絶対私に嘘をつかないもの」
パパとママが恋しくて泣いている時もすぐに来てくれる。
いつだって寂しい時には側に居てくれる。
寂しい時は絶対に側に居て、一人にしないと言った。
お祖父ちゃんは私に嘘をつかない。
だから。
この間来てくれなかったのは、私が寂しいと思わなかったからじゃないだろうか。
奏太が居たから。
奏太が一緒に居てくれたから、私はあの時寂しくなかった。
実際はノイズの一件でバタバタしていたせいだったけれど。
「あ、来たぜアコ」
奏太の声に顔を上げる。
門の向こうに傘を持った音吉が歩いてくるのが見えた。
「じゃあな!」
奏太は自分の傘を差すと駆け出して行った。
その後ろ姿を見ながらほんの少し、寂しい、と思った。
***
奏アコ
傘持ってるのに一緒に待っててくれる奏太がさ~
もうホントいい男なんだよねえ~っつー
隣で奏太が言う。
今日も自分は傘があるくせに、帰らずに人に付き合って残ってる。
一緒に居てくれる。
「大好きよ、優しいし」
アコは言った。
「お祖父ちゃんは絶対私に嘘をつかないもの」
パパとママが恋しくて泣いている時もすぐに来てくれる。
いつだって寂しい時には側に居てくれる。
寂しい時は絶対に側に居て、一人にしないと言った。
お祖父ちゃんは私に嘘をつかない。
だから。
この間来てくれなかったのは、私が寂しいと思わなかったからじゃないだろうか。
奏太が居たから。
奏太が一緒に居てくれたから、私はあの時寂しくなかった。
実際はノイズの一件でバタバタしていたせいだったけれど。
「あ、来たぜアコ」
奏太の声に顔を上げる。
門の向こうに傘を持った音吉が歩いてくるのが見えた。
「じゃあな!」
奏太は自分の傘を差すと駆け出して行った。
その後ろ姿を見ながらほんの少し、寂しい、と思った。
***
奏アコ
傘持ってるのに一緒に待っててくれる奏太がさ~
もうホントいい男なんだよねえ~っつー
PR