ぽえまのこうしん
更新記録と小ネタ。
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「わたくし、ちょっと失礼して」
「あ、トイレですか。私も行きます!」
黒子と初春が揃ってトイレへと向かう。
いつものファミレスで、よく見るその光景を眺めながら美琴は言った。
「私、佐天さんと友達になれて良かったなぁ」
「ど、どうしたんですか?」
クリームソーダを飲もうとしていた佐天は唐突な美琴の台詞に噎せそうになって、慌てて問い返す。
「だって、ちゃんと怒ってくれる人って貴重だよ?」
目の前が見えなくなって突っ走ろうとした自分も
気まずくなってしまった黒子と初春も
全部ちゃんと怒ってくれた
そうしてまた一緒に笑えるようになった
「黒子もさ、割と怒ってくれるんだけど、あの子はホラ・・いつもがアレだから」
「ああ、わかります」
あははと佐天は乾いた笑いを浮かべた。
黒子が美琴に異様にべったりなのは周知の事実だ。
「だから甘えちゃうんだよねぇ」
「うん・・わかります。私もつい初春には甘えちゃうトコあるし」
「まあとにかく」
「これからも宜しく」
「こちらこそ」
お互いにぺこりと頭を下げて、同時に笑った。
一生モノの大切な友達を手に入れたのだ。
「あなたの目に何が映ってますか」
佐天さんすごくよかったので。
この都市では人の価値って能力の高さで語られがちだけど、そうじゃないんだよってカンジ。
初春にも黒子にも「ちゃんと謝んなさい!」ってやってるのがよかった。
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