ぽえまのこうしん
更新記録と小ネタ。
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「なあしえみ、オレ汚いか?」
洗濯物を干していると後ろから燐が突然言った。
しえみは手を止めて振り返る。
燐は自分の腕に鼻を近づけてフンフンと匂いを嗅いでいた。
汚い、と言うのはつまり、不潔か?と言うことらしい。
寮の屋上に直接べたりと座り込んでいた燐の側へ行って、同じように鼻を近づける。
「別に、汚くないよ?どうしたの燐」
別に臭いわけでもないし、何かあったのかとしえみは首を傾げる。
「いや、汚いって言われて」
「誰に?」
「…其処は言えねえ」
言えないけれど、どうも少しばかり気にしているらしい。
口を尖らせる燐にしえみは笑った。
燐の方が兄だと言うが、こういう仕草は雪男よりもずっと子供っぽい。
「大丈夫だよ、全然汚くないよ!」
「そっか、よかった」
にこにこ笑うしえみに、燐も笑顔になってくれた。
「ちっと気にしてたんだ…オレ洗濯苦手だしな」
「そうなんだ。私洗濯得意だよ」
洗濯は大好きだ。
白くなったシーツが風にはためく様を見ると嬉しくなる。
「すげえな」
ホント楽しそうに干してたもんな。
そう言って燐は笑う。
褒められて、とても嬉しいのだけれど、同時にちょっと恥ずかしくなった。
そんなに褒められるような事でもない、と思ってしまう。
自分なんて本当に何も出来なくて、引っ込み思案で、ただ人の役に立つことがしたくて、じたばたしているだけなのに。
「で、でも、お料理はあんまり得意じゃないんだ」
クッキーとか、すぐ焦がしてしまうの。
照れているのを隠す様に苦手を告白してしまう。
「そっか」
燐は笑った。
「オレは料理は得意なんだぜ」
「へえ、そうなんだ」
意外かも。
でも。
燐のお嫁さんはお料理苦手でも大丈夫だね。
そう言おうとして、慌てて言葉を飲み込んだ。
「ん?どうした?」
あわあわするしえみを燐は心配そうに覗き込んで来る。
「な、なんでもないの!」
私でも大丈夫だねって思っただなんて。
言えるわけがない、そんなこと。
END
***
燐←しえみ
出雲ちゃんに汚かったから洗ったって言われた後くらいなカンジで。
燐は料理以外は駄目かな、
しえみちゃんはクロに作ってあげてたクッキーとかアレだし料理は駄目かな、
じゃあ得意なモノやれば丁度良くね?ってことで。
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燐←しえみ
出雲ちゃんに汚かったから洗ったって言われた後くらいなカンジで。
燐は料理以外は駄目かな、
しえみちゃんはクロに作ってあげてたクッキーとかアレだし料理は駄目かな、
じゃあ得意なモノやれば丁度良くね?ってことで。
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