ぽえまのこうしん
更新記録と小ネタ。
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「よっし、あとひとつで500円割引券として使えるぞ!」
噴水広場の商店街スタンプカードを片手に嬉しそうなクロウに、荷物持ちでついてきたブルーノが苦笑した。
「なんかホントに主婦みたいだねぇ」
「うっせーよ」
クロウは口を尖らせてみせる。
「でも集めたら得するってなんか嬉しいよね」
頑張ってスタンプ貰おうって思うものね、とブルーノは言った。
「そうだ、ブラックバードデリバリーでもスタンプカード作ってみたら?」
「えっ?ブラックバードデリバリーで?」
「そう、一回利用してくれたらスタンプ一個で、スタンプを集めると割引になるとかさ、ポケットティッシュをあげるとかさ」
「ああ、それいいかもな」
ブルーノ案にクロウは真剣に検討を始める。
「しかし割引はともかくポケットティッシュってなあ」
「ええー?ボク、道でティッシュ貰ったら結構嬉しいよ」
駅前でたまに配っているチラシ入りのアレのことらしい。
「お前は安上がりだなあ」
クロウは苦笑した。
「他には?何が嬉しい?」
参考までに聞いておこうと問うて見るとブルーノは言った。
「ええとね」
「クロウが喜んでくれたら嬉しいかな」
そういうこと聞いたんじゃないんだけどなあ。
そうは思いながらも、にこにこ笑うブルーノを可愛い奴だなと思ってしまうクロウだった。
***
クロたんにとってブルーノちゃんはガキ共と同じ扱い。
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