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ぽえまのこうしん
更新記録と小ネタ。
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ずっと、不思議だった。
どうしてあの『鬼柳京介』は自分の『クロウ・ホーガン』を見分けることが出来るのか。

「お前が『クロウ・ホーガン』か。お前の噂はゴミタメまで届いてるぜ!」
「『鬼柳京介』、か?」
それは今まで『クロウ・ホーガン』が見た、どんな『鬼柳京介』とも違っていた。
決定的に違うのは、その目。
『クロウ』の様子に気が付いたのか、『鬼柳』はケタケタと甲高い声で笑った。
       ゴミタメ
「言ったろ、廃棄場って!」
量産型クローンはいくらでも作れるし、替えが効く分、少しでも不具合を見つけた場合、簡単に処分される。
それは『クロウ』も同じこと。
「そっちに『鬼柳京介』が一人寝返ったそうじゃないか」
先日一人の『クロウ・ホーガン』が連れ帰った『鬼柳京介』は、その『クロウ』を守って此方側で闘っている。
「ゴミタメん中じゃ、今、実しやかに囁かれてんのさ」
目の前の『鬼柳』は言った。
「『クロウ・ホーガン』をモノにすりゃ、生き残れるってな!」
「ふざけんな!」
思いっきり腹を蹴り上げて、転がった『鬼柳』に馬乗りになる。
「誰が『お前』のモノだ」

「お前が『オレ』のモノになるんだよ」

ずっと、不思議だった。
あの『鬼柳京介』がただ一人の自分の『クロウ・ホーガン』がわかることが。
皆同じクローンなのに。

自分も『自分だけ』を見つけてくれる人間が欲しかったのだ。

***
と、いう昨日の中二の続きのような。


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