京クロ・ハモニカ

「お前ハモニカなんて吹けたんか」
京介が首からぶら下げている其れを引っ張ってみる。
あんまり見ない楽器だ。
というか、コイツがコレを吹いてるとこなんて見たことなかった。
「おう。吹いてみるか？」
興味ありありなのがバレたのか、京介はハーモニカを貸してくれた。
プゥワアァアー
思いっきり吹いてみたら、変な音が出た。
「吹いて出す音と吸って出す音があんだよ」
「へえ」
「そんでこう、唇を左右に動かして曲を吹く・・これで間接キ・げっふう！」

「お前全然変わってねえな！！」


＊＊＊

髪が伸びてハーモニカなんか吹いて
でも中身は変わってねぇ
と、イイナ！