京クロ

ベッドの上で大きく伸びをして、ふと窓ガラスに映った自分の姿に目を止める。
「ん？」
こんなところに痣なんかあっただろうか。
脇に近い腕の内側に紅い跡。
こんな所、何処でぶつけたんだろう。
そう思いながら指で触れる。
途端、其れが何だか思い出した。

確かに見えるとこに絶対付けるなと言ったけど！

此処じゃ腕を挙げたら確実に見える。
そもそも一昨日の話なのにまだ痕が残ってるとは思わなかった。
どんだけ強く吸ったんだあの馬鹿！

この次会ったときには絶対殴る、と思いながらベッドを下りた。

＊＊＊
きすまーく
本人からは見えにくい、しかし人からは見える位置につけやがる京介（笑）