青野とクロたん

じっと自分を見ていたクロウが、いきなり手を伸ばしてきて、前髪を掻き上げた。
オールバックのような状態で前髪を押さえて、再びじっとブルーノの目を覗きこんでくる。
ああ、気がつかれていたのだ。
「クロウ、あの・・皆にはまだこのことは黙っていて欲しいんだけど」
「なんで」
「ボクには、やることがあるから」
「わかった」
意外なほどあっさりクロウの手は離れた。
「とりあえず誰にも言わねえけど」
クロウは続ける。
「二進も三進もいかなくなる前に相談しろよな。オレらで手伝えることあんならやるからよ」

「チーム・５ｄｓの５つ目のＤは『大好きブルーノちゃん』なんだろ」

仲間だろ、と言外に付け加えられたようで嬉しかった。

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青野の正体がクロたんにばれてたら・・みたいな妄想。
仲間なんだから言えよー