ぽえまのこうしん
更新記録と小ネタ。
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クッキーの詰まった可愛らしい包み。
ガタイのいい自分にはちょっと似合わないラッピングの此れを、さてどうやって意中の人に渡したものか。
其れが大問題なのだった。
先月、小さな先輩にチョコを貰った。
勿論向こうはそんなつもりはないだろうが、世間ではバレンタインデーと言う日だった。
買ってあったチョコをお腹空いたから半分こして食べただけ。
それでもちょっと嬉しかった。
だからホワイトデーである今日、さりげなくお返しを渡したいとか思った訳なんだが、どうしてそれが難しい。
「何持ってるの剣山くん」
らしくもなくため息をつく剣山の後ろから翔が顔を出した。
「うっわ丸藤先輩っ」
目聡く箱を見つけた翔は可愛らしく両手を出した。
「あ、これモロゾフのクッキーでしょ。いいなーちょっと頂戴」
「あ、あげるザウルス!」
箱ごと押しつけて遁走する。
「もー意気地無しだなあ」
翔がそう呟いたことなんて剣山はもちろん知らない。
***
確信犯的な。
恋するカレンダー12題
甘く訪れた純白のキセキ
お題Fortune Fate
ガタイのいい自分にはちょっと似合わないラッピングの此れを、さてどうやって意中の人に渡したものか。
其れが大問題なのだった。
先月、小さな先輩にチョコを貰った。
勿論向こうはそんなつもりはないだろうが、世間ではバレンタインデーと言う日だった。
買ってあったチョコをお腹空いたから半分こして食べただけ。
それでもちょっと嬉しかった。
だからホワイトデーである今日、さりげなくお返しを渡したいとか思った訳なんだが、どうしてそれが難しい。
「何持ってるの剣山くん」
らしくもなくため息をつく剣山の後ろから翔が顔を出した。
「うっわ丸藤先輩っ」
目聡く箱を見つけた翔は可愛らしく両手を出した。
「あ、これモロゾフのクッキーでしょ。いいなーちょっと頂戴」
「あ、あげるザウルス!」
箱ごと押しつけて遁走する。
「もー意気地無しだなあ」
翔がそう呟いたことなんて剣山はもちろん知らない。
***
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