忍者ブログ
<< 2025/05 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31  >>
ぽえまのこうしん
更新記録と小ネタ。
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。


この学校に中等部があることは知っていた。
其処からの持ち上がりはたいていブルー寮の生徒であることも。
ブルー寮の青い制服は、この学校でデュエルが強いことの証。
所属が何処の寮であろうと、デュエルを学べることは同じだし、特に早く上がりたいとは思わないが、強いデュエリストには興味があった。
自分のデュエルを、公式を、強い相手で試してみたくて仕方がないのだ。
「おい、其処を退け」
「ああ、すまない」
つい、考え込んでしまっていたらしい。
場所を開けるとブルー寮の生徒は其処へ座った。
他の席がいくらでも空いているのに、どうしても其処が良かったらしい。
まあそういう人間も居るだろう。
特に気にもせず、他の席へ移ろうとすると、その生徒が威嚇するかのように言った。
「イエロー寮のトップだからって、調子に乗るなよ、三沢大地」

まるで猫のようだ、と思った。

此処はオレの縄張りだと、主張して鳴く猫。

「調子に乗っているつもりはないけどな」
三沢はそう言ってにこりと笑って見せた。

***
可愛いにゃんことぜひ対戦してみたい。

恋するカレンダー12題 2
はじめまして、大嫌い。
お題
Fortune Fate


拍手

PR
「何かボクに言うこと無いっすか」
卒業式を明日に控えて、翔はどん!剣山の前に立った。
「先輩が居なくなったら寂しいどん、とか、オレのこと忘れないで欲しいざうるす、とか。」
思いっきり情けない声を出して、剣山の口癖を真似て見せる。
「ないどん」
剣山はきっぱり言った。
「この学園で一番のデュエリストになって、すぐに丸藤先輩に追いついて見せるざうるす」
「大きく出たな」
むっと口を尖らせて翔は唸った。
そういうトコ、ホントは嫌いじゃないよ。

「じゃあ一年たったら迎えに来てあげるよ」

***
卒業後は丸藤リーグに参加するのです。


恋するカレンダー12題 2
さよならまた明日、嫌いじゃないよ。
お題
Fortune Fate


拍手


「斎王は甘いもの、好きじゃないよね」
2月も中旬、エドが突然何を言いだしたのか分からず、斎王は首を傾げた。
だがすぐに思い当たる。
バレンタインデーか。
確かに甘いものは好きというほどでもないが、もしエドがくれるというのなら自分は喜んで受け取るだろう。
エドのことが、好きだ。
素直に自分を慕ってくれる、この少年が好きだ。
けれど自分には破滅の運命を変えるために利用しているという負い目がある。
「そうだな」
斎王は言った。
「けれどたまには甘いものも食べたいと思うこともあるよ」

エドはチョコレートをくれるだろうか。
正直に思いを告げることは出来なくても、此れくらいは許されると思いたい。


***
斎エドバレンタイン

恋するカレンダー12題 2
たまには甘いのあげようか、って。
お題Fortune Fate

 

 

拍手

「でっかい図体で入口に突っ立ってないでくれないっすか。邪魔なんだけど」
レッド寮の食堂で始まった小競り合いに、またか、と万丈目はため息をついた。
止めるのも面倒くさいので傍観者になることにする。
とりあえず当事者ではないのだから。
元凶である筈の十代は目の前のメザシに夢中だ。
「何カリカリしてるざうるす。カルシウム足りてないどん。だから背も伸びないざうるす」
「なあんだとぉお!!」
そしてまたあの恐竜が売られた喧嘩を買うから騒ぎが大きくなるのだ。
そろそろ止めた方がいいか、と万丈目は腰を上げた。
しかしまあ問題なさそうだと判断してもう一度座りなおした。

恐竜はチビッコい先輩にちゃんと手加減しているようだ。

***
仲悪い頃の剣翔。
準たんが常識人。


恋するカレンダー12題 2
玄関開けたらあなたとはちあわせ。

お題Fortune Fate

拍手


「万丈目くん何見てるの?時代劇?子連れ狼かあ」
「兄さんたちが好きでな・・一緒に見てるうちに」
「へえ~万丈目くんてなんだかんだ言ってもお兄さんたちのこと好きだよね!」
「なあ、四角てどういう仕事だ?」
テレビから流れる主題歌を聞きながら十代が聞く。
「四角?資格じゃないの?きっとこの時代も資格がないと職に就けないんだよ」

「刺客だ!!」


***

しかくってどういう仕事だろって思ってた(笑)

拍手