ぽえまのこうしん
更新記録と小ネタ。
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「美味そうだな」
川辺で魚を焼く武蔵に軽い調子で声をかける。
武蔵は魚を庇うように背を向けて言った。
「やんねーぞ」
まったく子供のようだ。
可愛いなぁ。
笑みを浮かべて慶次は続ける。
「握り飯と交換しよーぜ」
弁当の包みを広げて見せると、とたんに武蔵の目がきらきらしだした。
「いいぞ!」
二つ返事で良く焼けた魚を此方に差し出してくる。
代わりに受け取ったおにぎりにすぐに武蔵は齧りついた。
「うめえ!」
「だろ。まつ姉ちゃんの作る飯は日の本一美味いんだぜ」
「こんなうまいめし、まいにちくえるなんて、おまえしあわせもんだな!」
幸せ者。
確かにそうだ。
心配ばかりかけているけれど、大切に思う人も思ってくれている人も沢山居る。
自分は本当に幸せ者だ。
慶次は弁当の包みをもう一度差し出した。
残った最後の握り飯を指して言う。
「もう一個どうだ?」
「いいのか」
「ああ、幸せ者だって気がつかせてくれたお礼だよ」
おめえのいうことはちっともわかんねえ、と言いながら武蔵はもう一個ぺろりと平らげた。
***
まつ姉ちゃん大好き!と
武蔵可愛い!と
餌付けが融合したコネタ(笑)
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