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ぽえまのこうしん
更新記録と小ネタ。
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こなのチーター狩りに付き合う為に、彼女の冷房が利き過ぎて寒い上に暗い引き籠り部屋に来ているのだが、相手が対戦に引っ掛かって来ない事にはどうしようもない。
ただソファに座ってこなの背中を見ている。
暇だ。
こなの方は男同士のアレやコレな画像を集めて鑑賞するのに忙しいようだ。
此処に男が居るって居るっていうのにホモを見てるってどうよ。
こっちはそんなモノ見たくないって言うのに。
キルバラでもやりたい処だが自分のポケコンは彼女のパソコンに繋がれて対戦相手を探してる。
「こなちゃん、其れ楽しい?」
うっかり聞いてしまった。
人の趣味をとやかく言うつもりはないが、せめて自分が居る時は控えて貰えまいか。
見たくもないものを見せられる此方の身にもなって欲しい。
こなはデュフフと笑った。
「た、楽しいに決まってる。下剋上ウマー」
「下剋上?」
「と、年下×年上、美味しいです。可愛い後輩と思っていたら、あ、ある日いきなり押し倒されてアッ―――みたいな!」
「なんだそれ」
「『やめて!オレに乱暴するつもりだろ!エロ同人みたいに、エロ同人みたいに!』」
エロ同人て。
こなちゃんの言うことは時々わからない。
とりあえずこなの頭の中ではその手の妄想に海翔も組み込まれているらしい。
「あのねえ、こなちゃんの希望通りにはならないよ」
現実はそんな展開にはならないし、なるつもりもない。
完全否定のつもりだったのに、こなは一瞬キョトンとした後、5秒でやられる悪人の面で笑った。
「リ、リバOK、八汐先輩が生意気眼鏡を凌辱する王道展開ですね!」
駄目だこれは。
会話を放棄した海翔にこなが追撃をかける。
「や、八汐先輩、生意気眼鏡のこと、じ、実は、気になったりしてるんじゃない」
デュフフ、と笑うこなに、そんなことあるわけないでしょ、と答えておいた。

* 

答えておいたものの、こなの言葉に少しぎくりとしたのも事実だ。
そんな展開になるつもりは毛頭ないものの、実は気にはなっているのだ。
こなの望むような『気になる』なのか其れは今のところ判断つかないのだが。

気がつくと目で追っている。

最初は本当に何とも思っていなかった。
其れが、妙なコスプレしていたのも親に反対されてたからなんだな、とか解ってくると
ちょっと事情が変わってきた、気がする。
まあアレはアレでノリノリだったと思うけど。
テンパると噛むところとか、うっかり可愛いとか思ってしまったりする。
そうして自分の思考に戸惑ったりしてる。
まさにそんな状態をこなに見透かされているようでどうしたらいいか困っているのだ。
そうしてハンガーに勉強という名目で顔を出している昴を眺めている。
美味しいです、って言われてもなあ。
食えるもんなの、アレ。
「何を見てるんですか」
眼鏡を上げて昴が言う。
「いや、ちょっと腹減ったかなって」
慌てて誤魔化す。
「飴ならありますけど」
「飴?」
差し出された其れは見慣れた水色の奴だった。
「お好きなんでしょう?」
確かに良く舐めるけど、好きって言ったことあったっけ。
疑問をそのまま口にしたら、いつも舐めてるから、と言われた。
いつも舐めてるのを知っているとは思わなかった。

気がつくと目で追ってる。

昴ももしかしたら、気になってる状態なんだろうか。
「先輩×後輩かあ…」
こなの妄想に付き合う気は本当にさらさらない。

けれどやっぱり気になってしまうのだ。



***
カイスバ
こなちゃんはスバカイ派なのかと思ってましたが
逆もいけそうだなって
生意気メガネって昴のことよね!
書いてる途中で11話を見たのでなんかちょっと混ざって色々オカシイですが其処は大きな心でスルーで。

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