忍者ブログ
<< 2024/09 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30  >>
ぽえまのこうしん
更新記録と小ネタ。
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

首筋に思いっきり噛み付いてやったら流石の妖怪も痛かったようだ。
オレの噛んだ痕を擦りながら文句を言う。
「なんやのもう…此れ血ぃでたで」
文句を言いながらもいつもと同じ笑顔だ。
首からじわりと血が滲んでくる。
普通に赤い血だった。
アンタは妖怪だから絶対緑色とかだと思ったのに。
「なんでやねん。赤いやろが」
妖怪は手に付いた血を此方に向けて見せる。
確かに赤いけれど。
これはきっと妖術かなんかで赤く見せかけているだけだ。
誰が騙されるかよ、バァカ。
「んなこと出来んわ。つか緑色ってなんやそれ。ワシ地球外生命体か」
あーそんなんあったな。なんもかんも宇宙人の仕業になっちまうくだらねえ海外ドラマ。
「ワシアレ結構好きやったで」
ホラー嫌いなくせに変な奴。
やっぱアイツらの仲間なんじゃねえの。
もう少し強く噛んでみようか?
きっと今度は緑色の血が出るぜ。
「ええ加減にしいや。痛いの嫌いや」
妖怪はいつもの顔で笑う。
「まるで噛み殺そうとしてるみたいやん」
ハッ、そうかもな。
アンタ殺してオレも死ぬって、究極の愛の形じゃね?
「そんなんお断りや」
妖怪はさらっと却下した。
「爺さんなるまで一緒に居ようなあて約束する方がええわ」
そんなこと思っても居ない癖に。
「ワシはお前が好きや言うとるのに、そんなに信用出来んのかいな」
アンタは妖怪だから気を許したら頭から齧られそうだ。
「まあええわ」
オレの首に腕を回して妖怪は笑う。

「お前がワシとそうやって遊びたいなら付きおうたるで、花宮」

ほらな。
アンタはやっぱり妖怪だ。
オレの考えてることなんか全部お見通しなんだ。


***
花今
妖怪と戯れる悪童。
いちゃいちゃ。
花宮の台詞『』つけなかったけど
此れホントに花宮が声に出してなかったら
今吉さんマジ妖怪

誕生日と全く関係ない話だけど
花宮お誕生日おめでとう!

拍手

PR