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ぽえまのこうしん
更新記録と小ネタ。
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「ゴリラにも 魚にも このバカにも 一瞬で勝つくらい強くなって この園のボスに君臨するのだ!」
ちょっと、引っかかった。
魚、とシシドが呼ぶのはあのシャチのことだ。
くじらの呪いを受けた館長と共に海へと帰って行った、それなのに。
まだこのライオンはあの魚、シャチのサカマタと再戦する気なのだ。
アイツと、会う気なのだ。

あんな奴と二度と会わせるものか。


そんな風に思うのがただの嫉妬であると椎名は知っている。

***

シシド可愛いよシシド

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「なあ、椎名」
シシドが言った。
遠くを見る、その視線の向こうに海があることを椎名は知っている。
「アイツ、普通の魚に戻んのかな」
そうして、海を泳いで行くのだろうか。
本当の魚になってしまったら、きっともう闘うこともない。
話も出来ない。
椎名は短く言った。

「わしが知るか」

シシドの胸を占めるその感情の名を、本当は椎名は知っている。
けれどそれを言う気はなかった。

***
サカ←シシで椎→シシみたいな。

魔力を解かない限りあの姿のまま・・なのかな。
本当の魚になっちゃったらきっともう言葉は通じないよね。

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「いいものをやろう、シシド」
「なんだよっ」
面白いことしかしない、と公言して憚らない園長・椎名のすることは、基本的に他の者にとってロクでもないことの方が断然多い。
身構えるシシドの鼻先に突き出されたのは木の枝。
何かいい匂いがする。
「なんだ、これ・・・」
ロクでもないモノであろうと予想はついても、その枝から離れられない。
舐めたり噛んだりしているうちにだんだん身体に力が入らなくなっていく。
椎名は楽しそうに言った。
「マタタビじゃ」

「猫科の動物には媚薬効果もあると言われているらしいぞ」

***
やっぱりロクでもなかった!(笑)
ネコ科の動物にはマタタビは有効らしいです。

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あれだけ大暴れして疲れているはずなのに、帰ってきたらとたんに遊びだすとか、お腹に噛みつかれたりしたのに相変わらず園長を倒してボスになるって騒いだりとか。
元気なのはいいんだけれど。
「なんかもうホント子供ってカンジですよね」
華の言葉にウワバミはガラガラと笑った。

「男なんて皆子供よ」

さすが大人の女性ってカンジ!
感心する華にウワバミは言った。
「でもホント似た者同士ってカンジよね」

***
似た者同士(^-^)

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「こんなうまいめしがあるのに、どうしておまえはふらふらしてんだ?」
もしゃもしゃと遠慮もなく飯を食らう武蔵の聞きたいことは、つまり、此処に居れば美味い飯が毎日食えるのに、ということらしい。
「どうしてって聞かれてもねぇ」
慶次は考える素振りを見せた。
その間にも武蔵はもりもりと食べる。
「まつ姉ちゃんの飯は美味いけど、でもまつ姉ちゃんは利のだから、かな」
「・・・おまえのいうことはいつもわからん」
「何処かにオレだけの人が居るかもしれないってことさ」

例えば、お前は幸せ者だからもっと感謝しなきゃいけない、と気付かせてくれるような人が。

武蔵は最後の一口をかき込んで、おまえのいうことはやっぱりわからん、と言った。

***
お嫁さんを見つけたんです。

 

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