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ぽえまのこうしん
更新記録と小ネタ。
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その子はもう死んでしまったんだよ、と見知らぬ誰かが言う。
ウソだ、とぼくは答える。
目も開いているし、息もしている。
心臓だって動いている。
それでもその子はもう死んでいるのだよ、と誰かは言う。
その子の『こころ』は鎧虫に食われてしまった。
それはただの空っぽの容れ物だよ。
本当はあんただってわかっているはずだ。

ウソだ、とぼくは言う。

あのやさしいこころがもう戻らないなんてうそだと
誰か一緒に叫んでよ。


***
サニーいい子だったのになぁ・・
鎧虫に食われちゃったらもうやっぱ駄目なのかな・・

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「ちぇ、審査監視員なんてほんとめんどくせー、なあ?」
ザジはヴァシュカに話しかける。
本気で面倒くさそうに座り込んでぶつぶつ文句を言う。
「今度の受験者ん中に、オレより年下いんだってよー。合格すっかな?」
合格したらセンパイとしていろいろ面倒見てやんなきゃな。
今まで俺より下なんて居なかったから、ちょっと楽しみかも。

ゴロゴロと喉を鳴らしながらすり寄る相棒は、主人のこころの内なんてお見通しのようだ。


***
ラグが一番年下みたいなんで
ザジは口悪いけど面倒見はいいよね。

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「ぼくはラグにゴーシュさんのこと言えなかった・・もしかして今日は帰ってるかもしれない、明日こそ帰ってくるかもしれないからって言い訳して」
言っておいてやればよかったのに、とザジは言えなかった。
それは、今日は意識が戻るかもしれない、明日こそこのスープを飲んでくれるかもしれないと思いながら、ベッドサイドで待っていた、あの気持ちに似ている気がして。


***
言えなかったコナーの気持ちもわかるよ


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「ニッチが急に大きくなって、誰かと結婚するとか言い出したらどうしよう」
また何か阿呆なこと言い出したな、とザジは思う。
大きくなろうがなんだろうが、ニッチはラグの相棒であり続けるだろう。
傍から見てもそれはわかるというのに。
それでもそんな不安を抱くのなら。
「んじゃそのダレカとやらが現れる前に、ラグ、お前がプロポーズしちまえばいいじゃん」
「あ、そうか・・・ってええええ!?」
一瞬にして真っ赤になったラグを見て、我ながら名案だとザジは思った。


***

名案!(^-^)

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「そういえばぼく、館長のこと珍獣ハンターだと思ってたんだよね」
「珍獣?」イモトかよ。
「うん、摩訶の子を狙っていたから」
「へー・・つかあの人はふらふら出歩くのが好きなんだよ。放浪癖っつの?一カ所に居るのが苦手っつか」
「そういえばハチノスでもいろんなところに居るよね」
ザジはけらけらと笑った。
「ずっと椅子に座ってらんねーんじゃねぇの。腰痛持ちとかでさ。ラグお前今度ドーナツクッションでも差し入れしてやれば?」
「うん、そうするよ」

「本気にすんなよ!」


***
ドーナツクッションって腰痛じゃなくヂ用だよねぇ(笑)
素直なラグ。

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