ゴッズ・青黒

「ブルーノ、イチゴがあんぜ。食う？」
「うん、貰おうかな」
返事をしたとたん、ヘタを取ったイチゴが口に押し込まれた。
「美味い？」
そう言って笑う。
「・・うん」

「好き？」

「え、っうん・・！」
唐突な問いに思わず声が上擦った。
「そっか！」
うんうん、と頷いてクロウは言う。
「記憶喪失を治すのにやっぱ好きなもんとか嫌いなもんとか手がかりになると思うんだよな！」

あ、イチゴの話ね。
うん、イチゴも好きだよ。イチゴも。
不審な顔をするクロウに笑って誤魔化した。

＊＊＊

青→黒
あんま世間ではみないけどな・・
茨道ほど通りたがる習性がある；