ジャックとクロたん

「はい、ジャックのぶん」
差し出されたカップ麺の容器をジャックは押し返した。
「もう少し食べていい」
「オレ、もうじぶんのぶん、たべたよ」
一つしかないカップ麺を皆で分け合って食べる。
当然一人の取り分は少ない。
「お前はチビなのだからたくさん食べないと大きくなれないだろう」
「チビじゃないもん！！」



「なーんてこともあったよなぁ」
当時はチビだと言われて憤慨したが、多分あれはジャックの優しさだったのだ。
年下のチビッコにもっとたくさん食べさせてやりたいという。
「しっかし」

「なんでカップ麺ばっか食っててお前はそんなでっかくなったん？」

其処のトコは納得いかない。
 

＊＊＊
カップ麺を分け合うショタっこ共に悶えた。
しかしカップ麺て栄養バランスいいものでもないよね。