京クロ

『そして結局クロウを傷つけた』
誰かの声が響く。
よく知っている、だが誰のものか思い出せない少し幼い声。
『リーダーとしてのお前を慕っていたクロウを先に裏切ったのはお前だろ』
そうかもしれない。
あの頃はオレも餓鬼で、それでもリーダー面するのに必死で。
最後はリーダーなんて器じゃない、ただのロクでもない男だって正体がバレて見限られた。
『死んだと思ったら戻ってきて逆恨みだ』
言いかえす言葉もない。
遊星は実際死にかけたし、シグナーでも何でもなかったはずのクロウも結果巻き込んだ。

「まあでも全部ひっくるめて『鬼柳京介』だって、オレもようやくわかったわ」

オレもガキだったよな。
振り返ると、にぱっと、現在のクロウが笑った。

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不満足先生
夢オチです。