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『クロウ』 『クロウ』 何処からか声が聞こえる。 自分の名を呼ぶ声。ただ、繰り返し。 この声を知っている。 ようやく目を開けると泣きそうな双子の顔。 龍亞の持つ携帯から声は響く。 『クロウ』 「きりゅ・う」 掠れた声に電話の向こうで京介がホッとした気配がした。 龍亞から携帯を受け取って、横になったまま通話する。 『心配した』 「バァカ、この鉄砲玉のクロウ様がそう簡単にやられるかっての」 だな、と京介は笑った。 『やっぱお前凄いわ』
『惚れ直した』
「馬鹿じゃねえの」 電話越しで良かった。 赤くなった顔を見られないで済む。 *** 惚れ直すだろ。