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ぽえまのこうしん
更新記録と小ネタ。
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「遊星、これをやる」
ジャックが差し出したカードは鳥獣族。
遊星のデッキにはあまり馴染まないカードだ。
「これは、クロウにやったほうがよろこぶんじゃないか?」
受け取って首を傾げる。
「お前からやるといい」
ジャックから渡してやればいいのに。
そう思ったが黙って受け取っておいた。

「じゃっく!ゆうせえ!」
溜まり場に着くとクロウがぴょこぴょこ寄ってきた。
ジャックに目で促されて、遊星は先ほどのカードを差し出す。
「とりだ!」
クロウは目が輝かせた。
「くれんのか?!ありがとう!」
にぱっと笑うクロウに遊星も笑う。
「クロウ」
ジャックが名を呼んだ。
「あ、そだ。わすれてた」
それがきっかけで気がついたかのようにクロウが自分のカードの束から一枚取り出す。
「これ、ジャックがゆうせえにあげたらよろこぶってゆってたから、やんな」
鳥くれたから交換!
そう言って差し出されたカードは、確かに自分のデッキにあればかなり役に立つであろうカード。

ジャックが、わざわざ鳥獣族を自分に渡した訳がわかった気がした。
自分はすぐ、遠慮してしまうから。
気兼ねなく受け取れるようにしてくれたのだ。

「ありがとう」
遊星はそう言ってそれを受け取った。
それからジャックに向きなおって言った。
「ありがとう、ジャック」
「ありがとー!」
よくわかっていない様子のクロウも真似して礼を言う。
ジャックは照れ臭いのかふい、と向こうへ行ってしまった。

***
幼少幼馴染組
つかややジャ遊
クロたんはまだマーサの家へ来てないカンジで。
なんかデュエルする子供たちの溜まり場に混ぜてもらってたところへ
ジャ遊が来た、ってカンジだったから。

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