ぽえまのこうしん
更新記録と小ネタ。
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
「クロウ、お前宅配の仕事へって暇なんだろ。ちょっとこっち手伝え」
「はあ?何言ってんだ牛尾」
思わず素っ頓狂な声が出た。
牛尾の仕事と言えば、もちろん治安維持局、つまりセキュリティの仕事だ。
おいそれと手伝えるモノではない。
「今猫の手も借りたいほど忙しいんだよ。ほれ、制服も支給してやる」
「阿呆か。何処の世界にマーカー付きのセキュリティが居るってんだよ」
「お前が第一号になればいい」
牛尾の声は真剣だった。
「お前がマーカー付きだろうがサテライト出身だろうがセキュリティになれるんだって証明すればいいだろ」
「あのなぁ」
「今シティはこの間の騒ぎで火事場泥棒やら詐欺やらの犯罪が多発してる。そういう奴ら野放しにしといたら未来は変えられねえだろ」
確かにそうだ。
利己的な人間の心が未来に絶望をもたらしたのだとゾーンは言っていた。
「そうなりゃまず犠牲になるのは弱者・・女や子供だ」
牛尾は言った。
「お前にそれが見過ごせんのか?」
子供が泣いているのを何もせず通り過ぎることが出来るのか。
返答に詰まったクロウに、牛尾は再び制服を突きつける。
「ほれ、わかったらさっさと着替えろ。一番小さいサイズ見つけんの苦労したんだぞ」
「余計なお世話だ、この野郎!」
クロウは牛尾の手から制服を奪い取った。
***
だってクロたんがセキュリティみたいな制服着てたから・・!
牛尾さんのお墨付きでセキュリティに入ったんならいいなって!
PR