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ぽえまのこうしん
更新記録と小ネタ。
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「万丈目、お菓子と悪戯のどちらか2択を迫られたらどうする?」
「なんでその2択なんだ」
唐突な問いにコイツは本当に阿呆になったのかと思った。
しかしすぐ其れが何の話かわかった。
Trick or treat.
つまりハロウィンが近いのだ。
「お菓子の方がいいに決まっているだろう」
「そうか、そうだよな」
三沢はそう言って再び床に数式を書きだした。
ハロウィンと数式の因果関係が解らない。
「何を計算しているんだ」
聞くと三沢はしれっと言った。
「万丈目が悪戯を選択してくれる確率についてだ」
勿論殴ってやった。

後悔はしていない。アイツが悪い。


***
三万

恋するカレンダー12題 
オレンジ色した悪戯な灯り
お題
Fortune Fate


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レッド寮を出てイエローの寮まで二人で歩く。
丸藤先輩の話はだいたいアニキのことばかりだ。
だからオレもそれに倣うようにアニキの話をする。
本当はもっと違う話をしたい、なんて思うようになったのは何時だろう。
アニキの話ばかりじゃなくて丸藤先輩の話をしたい、丸藤先輩のこともっと知りたいなんて考えるようになったのは何時だろう。
だいたいいつも一緒に居るから、何でも知っているような気になっているけれど。
たった一つばかりの年の差の壁に阻まれることもある。
誕生日だって当日知る有様だ。

もうちょっと早く生まれてきたかった。

そんな風に思う気持ちを、月は照らしてくれている。

***
翔、お誕生日おめでとう
剣→翔
年の差萌え

恋するカレンダー12題 
金色お月様だけが知っている

お題Fortune Fate

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「あっ、今日の運勢」
翔が毎朝テレビでやるその星占いを楽しみにしているのを剣山は知っていた。
だから、からかうように言ってやる。
「星占いが好きなんて女の子みたいざうるす」
「なんだとー!」
小さな先輩は思った通り頬っぺたをぶうと膨らました。
年上なのに何でこの人はこんなに子供っぽくて、小さくて、可愛いんだろう。
いや男相手に可愛いて。いや本当に可愛いんだけども。
頭に浮かんだその単語を無理やり追い出す。
その間に順位が発表され、翔は其方に夢中になった。
「今日天秤座一位だ~」
「丸藤先輩天秤座どん?」
「うん、25日だからね」
9月、25日…

忘れないようにしなくては、と思う辺り、もう末期なのかもしれない。

***
本日の運勢チェック

無自覚な恋の仕草
恋したくなるお題(配布)

拍手文でした。

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「アニキ頑張って!」
オレの隣で翔が言う。
自分でやらないと自分の為にならないよ、なんて其れ絶対カイザーの受け売りだろ。
とは言え翔はかなり手伝ってくれた。
毎年こんな風に宿題に追われて過ぎていくオレの誕生日。
この学校に来る前からこんなだけど、今年はもう少し違う誕生日を過ごしたかった。
せっかく好きな子と過ごす誕生日なんだしさ。
「あー花火くらい見たかったなー」
夏休み最後ってことで学校行事として花火大会があるらしい。
帰省してた連中ももう戻ってきてるしな。
しょうがないなあアニキは、と言って翔は笑った。
そうしてごそごそと袋の中から花火セットを取り出す。
「ほら、宿題終わったらボクと花火やろ?」

二人で。

そんな風に照れ臭そうに笑われたら、頑張って宿題やるしかないだろ。

***
アニキ誕生日おめでとう!

恋するカレンダー12題2
七色に咲く花火見上げて

お題Fortune Fate

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療養所で夜の空を眺めながら、大切な友人を想った。
プロとして忙しい彼は、それでも時間を作って頻繁に見舞いに来てくれる。
自分には妹しかいないと思っていた。
妹以外に理解者はいないと思っていた。
エドのことも最初はただ利用しようとして近づいただけだ。
自分の運命を変えて欲しかっただけだ。
それなのにエドは、自分を大切な人だと言った。
自分に出来ることは、今まで出来なかった分まで何でもすると言った。

違う。
自分の方が、エドには与えて貰ってばかりだ。

もう少し体調が回復したら、自分からエドに会いに行こうと思う。
もはや私たちを隔てる川はないのだから。

***
斎エド
2期終了後くらいなカンジで

恋するカレンダー12題 
銀の星に祈るふたりの逢瀬

お題Fortune Fate


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