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ぽえまのこうしん
更新記録と小ネタ。
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「おっ大吉」
「わーさすがアニキ」
何が流石なのかよくわからないけれど、とりあえず翔が尊敬の眼で見てくれるから良しとする。
「こういう時も引きがいいんだねえ」
「関係あるのかそれ」
ここぞと言う時の引きの良さは異常通り越して鬼だ、と言われたこともあるが、おみくじにもそれは発揮されるものだろうか。
十代は、割とフツーの中吉を引いた翔が大変羨ましげに此方を見てるので思わず言った。
「やろうか?」
「ええっ駄目だよ!そういうのはね、神様がくれるくじなんだから、人から貰ったりしちゃいけないんだよ!」
…神様が云々の辺りがすごく気になる。
翔の場合、そういうのは絶対に兄であるカイザーこと丸藤亮から言われたことだからだ。

兄ちゃんの言葉は絶対だもんな。

ブラコンというか兄信者というか、その辺りがどうしても気になってしまう。
それが何故かなんて、まだ自分でわからない。


***
まだ自覚なしな十→翔

恋するカレンダー12題 
一年の願い結びあう紅梅の枝
お題
Fortune Fate

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「アニキはサンタさんに何をお願いしたんすか?」
可愛らしい笑顔でそんな風に聞かれて、お前まだサンタを信じてるのかよ、なんて言えるわけがない。
きっとカイザーもそうやってきたから、翔は未だにサンタを信じているんだろう。
「んー…オレの欲しいモノはサンタクロースには用意できないかもしれないな」
サンタは万能だって思ってるらしい翔は目を丸くして言う。
「えっ何が欲しいのアニキ」

オマエ。

「サンタクロースに其れは自分で頑張ってみろって言われたんだよ」
なんて言ったらこのサンタ信者はオレにプレゼントしてくれるんだろうか。

***
サンタを信じる奇跡の高校生・翔

恋するカレンダー12題 2
手ぶらのぼくにプレゼント強要。
お題
Fortune Fate

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万丈目ルームでソファに座ってデュエルの雑誌を見ていたら丸藤先輩が帰ってきた。
「さっむ~」
トコトコ寄ってきて雑誌を取り上げてぽいと横へ放る。
それから膝の上に乗ってきた。
ちょっ…!!!!
「っ、丸藤先輩っ!」
「寒いんだよ~」
肩越しに振りかえってあっためろとばかりにオレの腕を自分へ回す。
自分で放ったデュエル雑誌を寄越せと強請ってくるから渡してやる。
「ほら何処読んでたの?一緒に見よ」

何この状態。

蛇の生殺しと言うかある意味拷問と言うか。
しかし落とすことも出来ず、好きなコを膝に乗せたまま雑誌を覗きこむしかないのだ。

***
確信犯的な。

恋するカレンダー12題 2
あったかい期待シタイみたい。
お題
Fortune Fate

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10月も下旬になると翔がそわそわしだす。
それで自分の誕生日が近いことを知るのだ。
『…お兄さん、最近なんか欲しいものってないっすか?』
電話の向こうで翔が聞く。
本人はさりげなく聞いているつもりなのだろうが、誕生日プレゼントのために探りを入れているのはバレバレだ。
自分がアカディミアに入学してからは離れて暮らしているので、今何を欲しがっているか余計にわからないのだろう。
中学生の弟でも負担にならず、それでいて自分の欲しいものは何かないかと考える。
「そうだな、去年手袋を片方無くしてしまって、今年は買い替えなければと思っていた…もうすぐ冬だしな」
『そう、そうなんだ!』
弟の声がパッと明るくなる。
「ところで翔」
ついで、と言う訳ではないが此方も聞きたいことは聞いてしまおう。
「サンタへプレゼントのお願いは決まっているのか?」
サンタクロースを今だに信じている弟の為に、サンタ役をこなしているのは勿論兄である自分だ。
此方もプレゼントは早めに用意しておきたい。
『ええーまだ早いっすよー』
「サンタは忙しいのだから早めにお願いしておくにこしたことはないだろう」
『そうだね』
弟は素直に頷いた。
『じゃあお兄さんが手袋を手に入れたら、』

『お揃いのが欲しいですってお願いしようかな』

***
お兄さんお誕生日おめでとう!

お揃いが欲しいて言われて嬉しいお兄さん。
お兄さんは手袋が届いてから色々苦労して色違いを手に入れるのであった…(^-^)
アカディミアは孤島だからプレゼント買うのも大変そう。
翔はまだ中学生、お兄さんはアカディミア2年、ってカンジで。

恋するカレンダー12題 2
あったかい期待シタイみたい。
お題
Fortune Fate



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「オレ、翔のこと好きだ」
アニキの台詞に吃驚して飛び起きたので、上のベッドに頭をぶつけそうになった。
…なんだ夢か。
いや夢じゃなかった、実際昨日アニキに言われたんだった。
アニキがいつのも調子でにこやかに言うもんだから、ボクも普通に「ボクも大好きだよ」なんて返したと言うのに、アニキはその後ちょっと困った顔になった。
手を引かれるままにアニキに抱きしめられる。
顔近いよアニキ、と言う間も無かった。
ちゅ、と音を立ててすぐ離れる。
「こういう好きなんだけど」
本当に吃驚してその後何を言ったのか全然覚えていない。
アニキが笑って返事は落ち着いてからでいいって言ってくれたことだけ覚えてる。
ばふ、と枕に顔を埋めてみる。

何が吃驚したって、キスされて嫌じゃ無かったことなんだ。

***
レッド時代
ベッドでうにゃあああってなる翔
アニキは下で気が付いてる

恋するカレンダー12題 2
寝ても覚めても考えるのは。
お題Fortune Fate

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