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ぽえまのこうしん
更新記録と小ネタ。
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「楽しいね、燐」
しえみが明るく笑う。
「そだな」
念願の京都タワーも来る事が出来たし、十二分に京都を満喫した。
京都に来た時は、こんな風に皆で観光出来るなんて思わなかった。
思えなかった。
仲直りしたいけれども、自分がサタンの息子である以上、それはもう無理なのではないかとも思っていた。
望んでも手に入らないモノではないかと思っていた。
 
『だから大丈夫』『怖くないよ』
あの言葉が、自分に回された腕が、再び戦う勇気をくれた。
 
「燐、早く~」
「おう、今行く」
永遠に友達宣言されてしまったが、まだまだ此れからだ。


***
燐しえみ
永遠にお友達宣言…!(笑)
頑張れ燐!!!

SQ5月号ネタばれありなコネタっすよ

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「兄さんが無事でほっとした半面、今後も兄さんの動向に振り回されなきゃならないのかと思うと頭が痛い。…正直うんざりします」
雪男の告白をシュラは黙って聞いていた。
雪男は続ける。
「僕は兄さんが大好きで……大嫌いだ」
自分には出来ない事をいとも簡単にやってのける燐が羨ましかった。
敵わない、と思うのが悔しかった。
「でも本当はそんな風に思っている自分が一番嫌いだ」
シュラはニッと笑った。
「ちっとは正直になったじゃないか」
そうしてまるで子供にするかのように頭を撫でてくる。
「アタシは雪男のこと好きだぞ」
 
其れは、父さんよりも?
 
聞きたかったが、出来なかった。
そんな自分がやっぱり嫌いだ。
 
***
雪シュラ
死んじゃった人に勝つのはやっぱ難しいよな…っつー

SQ5月号ネタばれなコネタっすよ。
雪男はまだ問題多そうだなあ;

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「貴様はオレの大事なモン目茶苦茶にしよったんや…!灰も残さんから覚悟しとけ!!」
柔造の啖呵を後ろの隊員たちは正直複雑な思いで聞いていた。
勿論この不浄王の復活というロクでもない事態を引き起こした張本人である藤堂に対して怒りは並々ならぬものがある。
しかし隊長・柔造の場合、其処にもっと個人的な恨みが籠っているのだ。
蝮である。
寄ると触ると喧嘩ばかりしてる間柄ではあったが、周囲から言わせればアレは「犬も食わないナントヤラ」と言った奴である。
その蝮が藤堂のせいで怪我を負った。
有能で信頼できる隊長ではあるが、頭に血の上った柔造は、どんな短絡的な行動を起こすかわからない。
そしてその個人プレーが自分たちにどんな影響を与えるか。
思わず我が身の心配をしてしまう。
「「隊長の完全に個人的な恨みで…大丈夫かオレ達」」

「お前ら、聞こえとるわ!!」


***
柔蝮
いやコミックスでさ、
完全に個人的な恨みって蝮のことだろ!
周りからも公認かよ!!
と思ったら萌えてしまって
 

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「うららも相当天然入ってるよねえ」
「ええっ、そんなこと無いですよ!」
ちょっと呆れたようなりんの言葉にうららは言った。
「私、テレビ局へ行くとスタッフの人にしっかりしてるねって言われたりするんですよ!」
「まあ働いてる分、しっかりはしてるんだけどねー」
まあ其処がうららの良いトコかな、とりんは笑った。
「…ってこの間りんさんに言われたんだけど」
いやお前も大概天然だよ。りんが正しい。
そう思いながらシロップは「で?」と先を促した。
何となく先は見えたが。
「私、天然ってのぞみさんの為の言葉だと思ってたの」
「…あのさあ、天然てフツー褒め言葉じゃないんじゃねえの?」
「えっ!」
心底驚いた顔でうららはシロップを見た。

そういう所が天然だっつーの。

***
普通は褒め言葉ではない…
が、そういう所が可愛いのだと思います(^-^)

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「クマ、お前今まで何処に居たんだよ」
せっかく携帯持たせたのに全然出ねえし。
クマはしおらしくゴメンクマと謝った。
「いろんなところに行ってたクマ…クマ、菜々ちゃんの為に何も出来なかったクマ。クマの正体も思い出したし…クマの居場所はもう何処にもないと思ったクマ」
馬鹿だなあ、と陽介は言った。
皆クマが居なくなって心配していたのに。
「でも菜々ちゃんが無事だってわかって、すごく嬉しくてお見まいに行ったら、菜々ちゃんクマの心配してくれてたクマ。…クマの声が聞こえたよって言ってくれたクマ」
菜々ちゃんの方がビョーキなのに。菜々ちゃんは本当に優しいクマ。
そだな、と陽介は頷く。
あの子は本当に良い子だ。
「それでクマにもまだ出来る事がある筈だと思ったクマ。菜々ちゃんの為にもやらなきゃいけないと思ったクマ」
でもその前に、力強く顔を上げたクマはまた視線を落とす。
「皆にクマはシャドウだったって言わなきゃいけないと思ったクマ…」
其れを告白するのはクマにとって、とても勇気の居る大変なことだっただろうことは想像がつく。
「クマの正体がわかったのに皆に言わないのは駄目だと思ったクマ。言わないとこの辺がモヤモヤしてすっきりしないクマ。嘘ついてるみたいで嫌だと思ったクマ」
この辺が、とクマは胸の辺りを指し示した。
何となくその気持ちはわかるような気がした。
多分、悠に対等で居たいから自分を殴ってくれと言った、あの時の自分と似たような気持ちなのだろう。
黙ったままではすっきりしなくて先に行けない。
結果、雪が降る中で殴り合いになって、傍から見たら馬鹿みたいだったとしても、自分にとってあれは前に進む為の重要な儀式だったのだ。
「嫌われたらどうしようって思ったけど、皆優しくてクマ凄く嬉しかったクマよ」
「ばあか」
エヘへと笑うクマの頭を陽介はかき混ぜてやった。
「大体お前が最初に自分で言ったんじゃないか」
 
 
一番最初にテレビに入った時に其処に居た謎の着ぐるみを開けたら中身は空っぽだった。
吃驚して、何だお前、と言ったらそいつは答えて言ったのだ。
 
 
「『クマはクマだ』って」


END

***
#24ネタ
クマがすごく可愛かったもんで
陽介とクマは兄弟みたい、と思ってます

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