ぽえまのこうしん
更新記録と小ネタ。
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「今日は満月ですね」
テツがそう言ったので釣られて夜空を見上げる。
道理で明るいと思った。
そういやこの間今吉さんが。
「月も出て無いのに『月が綺麗』とか言ってたなあ」
何だったんだろうあれ。
独り言のつもりだったがテツは此方を見て言った。
「…夏目漱石ですね」
「夏目漱石?なんだそれ」
なんで『月が綺麗』だって話からナツメソーセキが出てくるのか解らなくて聞き返すと、とても冷たい目で此方を見る。
アレだ、青峰くんって本当にアホ峰ですねって顔だ。馬鹿にしてる。
「夏目漱石を知らないんですか」
「知ってるっつーの其れくらい。ほらアレだ、猫の、」
「吾輩は猫であるですね」
「そう、それ書いた奴」
テツは長い溜息をついた。
「青峰くん、其れ、誰に言われたんですか」
「は?それなんかカンケーあんのかよ」
何となく言いたくなかった。
今吉さんまで馬鹿にされたくなかった。
「青峰くんが阿呆だってその人は知ってるんですか」
「お前喧嘩売ってんのかよ」
「いえ、当然意味を知らないと知っていて言ったんだろうな、と」
「意味?」
テツはそれには答えなかった。
「青峰くんはその人が好きなんですか」
「あ?そんなことカンケーねーだろ」
「あります。好きなんですか」
強い口調。
オレは好きなのか、あの人が?
答えは割と簡単に出た。
「好きだ」
「ではそれを伝えた方がいいと思います」
オレは確かに頭は良くない。
どっかの妖怪みたいに心の中なんか読めない。
だけど勘だけはいい。
この件について今吉さんに納得いくまで食い下がるべきだとオレの勘が告げている。
だから今すぐ帰って寮に押しかけようと決めた。
END
***
青今
黒子さまは読書家なので月が綺麗ですねの意味を知っていると思う。
青峰は阿呆だけどここぞという時は勘が働くと思う。
テツがそう言ったので釣られて夜空を見上げる。
道理で明るいと思った。
そういやこの間今吉さんが。
「月も出て無いのに『月が綺麗』とか言ってたなあ」
何だったんだろうあれ。
独り言のつもりだったがテツは此方を見て言った。
「…夏目漱石ですね」
「夏目漱石?なんだそれ」
なんで『月が綺麗』だって話からナツメソーセキが出てくるのか解らなくて聞き返すと、とても冷たい目で此方を見る。
アレだ、青峰くんって本当にアホ峰ですねって顔だ。馬鹿にしてる。
「夏目漱石を知らないんですか」
「知ってるっつーの其れくらい。ほらアレだ、猫の、」
「吾輩は猫であるですね」
「そう、それ書いた奴」
テツは長い溜息をついた。
「青峰くん、其れ、誰に言われたんですか」
「は?それなんかカンケーあんのかよ」
何となく言いたくなかった。
今吉さんまで馬鹿にされたくなかった。
「青峰くんが阿呆だってその人は知ってるんですか」
「お前喧嘩売ってんのかよ」
「いえ、当然意味を知らないと知っていて言ったんだろうな、と」
「意味?」
テツはそれには答えなかった。
「青峰くんはその人が好きなんですか」
「あ?そんなことカンケーねーだろ」
「あります。好きなんですか」
強い口調。
オレは好きなのか、あの人が?
答えは割と簡単に出た。
「好きだ」
「ではそれを伝えた方がいいと思います」
オレは確かに頭は良くない。
どっかの妖怪みたいに心の中なんか読めない。
だけど勘だけはいい。
この件について今吉さんに納得いくまで食い下がるべきだとオレの勘が告げている。
だから今すぐ帰って寮に押しかけようと決めた。
END
***
青今
黒子さまは読書家なので月が綺麗ですねの意味を知っていると思う。
青峰は阿呆だけどここぞという時は勘が働くと思う。
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そういえば、と青峰が思い出したように言う。
「こないださ、アンタ、『月が綺麗だ』とか言ってたじゃねーか」
「言ったかいな、そんなこと」
「言った」
「…さよけ」
惚けてみたが無駄だった。
阿呆の癖に物覚えはいい。
「其れをテツに言ったらさ『夏目漱石ですね』っつーんだよ。何だそれつーたら今吉さんに聞けって。どういう意味だよ?」
「夏目漱石も知らんのかいな」
「知ってるっつの!アレだろ、吾輩は猫であるとか、あと、とにかくそんなん書いた奴だろ」
「まあそうや、そんなん書いた奴や」
吾輩は猫である、が出てきただけで奇跡やな。
そう言うと青峰は解り易くむくれた。
しかししつこく食い下がる。
どうあっても誤魔化されてはくれないようだ。
「で、どういう意味なんだよ」
「知らんわ」
「知らねー筈ないだろ」
「じゃあ言い直すわ。言いたくないねん」
はっきり言えないからこその『月が綺麗ですね』だ。
青峰はそんなこと当然知らないだろうと思っていた。
知らないと解っていて告げるのは卑怯かもしれない。
それでも言えない。
言えないと解っているのなら余計なことを言うんじゃなかった。
『月が綺麗ですね』
こんなに青峰が気にするとは思わなかった。
「なんで」
「何ででもや」
「じゃあいい。さつきに聞く」
「カンニング禁止やで」
「カンニングじゃねえよ」
「同じことや」
詰まった青峰は言った。
「じゃあヒントくれよせめて」
クイズか。
「そうやなあ」
少し考えて今吉は言った。
「『最強は青峰や』」
同じ意味やで、と言ったら青峰は更に混乱したようだ。
END
***
青今
最強は青峰やってどう聞いても告ってるように聞こえる訳ですよ。
「最強は青峰や」=「月が綺麗ですね」
月が綺麗ですねネタをどんなカプでも一回は書く病気
「こないださ、アンタ、『月が綺麗だ』とか言ってたじゃねーか」
「言ったかいな、そんなこと」
「言った」
「…さよけ」
惚けてみたが無駄だった。
阿呆の癖に物覚えはいい。
「其れをテツに言ったらさ『夏目漱石ですね』っつーんだよ。何だそれつーたら今吉さんに聞けって。どういう意味だよ?」
「夏目漱石も知らんのかいな」
「知ってるっつの!アレだろ、吾輩は猫であるとか、あと、とにかくそんなん書いた奴だろ」
「まあそうや、そんなん書いた奴や」
吾輩は猫である、が出てきただけで奇跡やな。
そう言うと青峰は解り易くむくれた。
しかししつこく食い下がる。
どうあっても誤魔化されてはくれないようだ。
「で、どういう意味なんだよ」
「知らんわ」
「知らねー筈ないだろ」
「じゃあ言い直すわ。言いたくないねん」
はっきり言えないからこその『月が綺麗ですね』だ。
青峰はそんなこと当然知らないだろうと思っていた。
知らないと解っていて告げるのは卑怯かもしれない。
それでも言えない。
言えないと解っているのなら余計なことを言うんじゃなかった。
『月が綺麗ですね』
こんなに青峰が気にするとは思わなかった。
「なんで」
「何ででもや」
「じゃあいい。さつきに聞く」
「カンニング禁止やで」
「カンニングじゃねえよ」
「同じことや」
詰まった青峰は言った。
「じゃあヒントくれよせめて」
クイズか。
「そうやなあ」
少し考えて今吉は言った。
「『最強は青峰や』」
同じ意味やで、と言ったら青峰は更に混乱したようだ。
END
***
青今
最強は青峰やってどう聞いても告ってるように聞こえる訳ですよ。
「最強は青峰や」=「月が綺麗ですね」
月が綺麗ですねネタをどんなカプでも一回は書く病気
必死になって自機を操作しながら昴が思うことはひとつだ。
なんでこうなった。
「冬になったら皆で鍋でもする?」
「…は?」
何故夏に鍋の相談などしなければならないのだろう。
この先輩は自分から何かすることはあまり好きではないのかと思っていた。
キルバラは好きだけれど、ロボットを作ることには興味は無さそうに見えた。
部長の付き添いでこの部に所属しているようだった。
つまり、面倒臭い事は嫌いなのだと思っていたのだが。
海翔は言った。
「昴くん、猫舌だっていうから」
「…いけませんか」
先日の祭りでの一件を部長から聞いたのだろう。
しかし猫舌と鍋の因果関係が咄嗟に解らなくて聞き返す。
「それと鍋とどう結びつくんですか」
「猫舌の昴くんがみたいなって話だよ」
「はあ」
つまり熱いものをなかなか食べられなくてもたもたしている自分を見て楽しもう、ということ、だろうか。
要するに嫌がらせか、と判断して昴は眼鏡を上げた。
「ボクに対する嫌がらせですか。ナンセンスです」
悪趣味だ、と言うと、海翔は心外だ、という顔をした。
「単に可愛い昴くんをみたいなって思っただけだよ」
「は?」
可愛い。
あまり自分に対して使われない形容詞だ。
「にゃ、にゃにを言ってるんですか」
「噛んだ」
指摘されてうぐ、と口を押さえる。
人が噛むたびに何故か嬉しそうに笑うのが気に入らない。
可愛いとかそんなこと、言われたくないのだ。
今までそんなこと言う人間は居なかったのに。
「猫舌の可愛い昴くんがみたい」
「そんにゃこと言われてもっ」
どうしろというのだ。
海翔はポケコンを取り出した。
「じゃあ、キルバラでオレが勝ったらみせてよ」
「…それ、ボクが不利だと思うんですけど」
圧倒的に。
22回も挑んでやっと1回勝てた相手に対して一体どうしろというのか。
「うん、どうしても見たいからさ」
悪びれもせずに海翔は笑う。
当然負ける気は無い、と。
なぜこうなった。
自問自答する間にも敗色濃厚になっていく。
END
***
カイスバ
猫舌昴可愛いよ!ってなだけの話。
なんでこうなった。
「冬になったら皆で鍋でもする?」
「…は?」
何故夏に鍋の相談などしなければならないのだろう。
この先輩は自分から何かすることはあまり好きではないのかと思っていた。
キルバラは好きだけれど、ロボットを作ることには興味は無さそうに見えた。
部長の付き添いでこの部に所属しているようだった。
つまり、面倒臭い事は嫌いなのだと思っていたのだが。
海翔は言った。
「昴くん、猫舌だっていうから」
「…いけませんか」
先日の祭りでの一件を部長から聞いたのだろう。
しかし猫舌と鍋の因果関係が咄嗟に解らなくて聞き返す。
「それと鍋とどう結びつくんですか」
「猫舌の昴くんがみたいなって話だよ」
「はあ」
つまり熱いものをなかなか食べられなくてもたもたしている自分を見て楽しもう、ということ、だろうか。
要するに嫌がらせか、と判断して昴は眼鏡を上げた。
「ボクに対する嫌がらせですか。ナンセンスです」
悪趣味だ、と言うと、海翔は心外だ、という顔をした。
「単に可愛い昴くんをみたいなって思っただけだよ」
「は?」
可愛い。
あまり自分に対して使われない形容詞だ。
「にゃ、にゃにを言ってるんですか」
「噛んだ」
指摘されてうぐ、と口を押さえる。
人が噛むたびに何故か嬉しそうに笑うのが気に入らない。
可愛いとかそんなこと、言われたくないのだ。
今までそんなこと言う人間は居なかったのに。
「猫舌の可愛い昴くんがみたい」
「そんにゃこと言われてもっ」
どうしろというのだ。
海翔はポケコンを取り出した。
「じゃあ、キルバラでオレが勝ったらみせてよ」
「…それ、ボクが不利だと思うんですけど」
圧倒的に。
22回も挑んでやっと1回勝てた相手に対して一体どうしろというのか。
「うん、どうしても見たいからさ」
悪びれもせずに海翔は笑う。
当然負ける気は無い、と。
なぜこうなった。
自問自答する間にも敗色濃厚になっていく。
END
***
カイスバ
猫舌昴可愛いよ!ってなだけの話。
こなのチーター狩りに付き合う為に、彼女の冷房が利き過ぎて寒い上に暗い引き籠り部屋に来ているのだが、相手が対戦に引っ掛かって来ない事にはどうしようもない。
ただソファに座ってこなの背中を見ている。
暇だ。
こなの方は男同士のアレやコレな画像を集めて鑑賞するのに忙しいようだ。
此処に男が居るって居るっていうのにホモを見てるってどうよ。
こっちはそんなモノ見たくないって言うのに。
キルバラでもやりたい処だが自分のポケコンは彼女のパソコンに繋がれて対戦相手を探してる。
「こなちゃん、其れ楽しい?」
うっかり聞いてしまった。
人の趣味をとやかく言うつもりはないが、せめて自分が居る時は控えて貰えまいか。
見たくもないものを見せられる此方の身にもなって欲しい。
こなはデュフフと笑った。
「た、楽しいに決まってる。下剋上ウマー」
「下剋上?」
「と、年下×年上、美味しいです。可愛い後輩と思っていたら、あ、ある日いきなり押し倒されてアッ―――みたいな!」
「なんだそれ」
「『やめて!オレに乱暴するつもりだろ!エロ同人みたいに、エロ同人みたいに!』」
エロ同人て。
こなちゃんの言うことは時々わからない。
とりあえずこなの頭の中ではその手の妄想に海翔も組み込まれているらしい。
「あのねえ、こなちゃんの希望通りにはならないよ」
現実はそんな展開にはならないし、なるつもりもない。
完全否定のつもりだったのに、こなは一瞬キョトンとした後、5秒でやられる悪人の面で笑った。
「リ、リバOK、八汐先輩が生意気眼鏡を凌辱する王道展開ですね!」
駄目だこれは。
会話を放棄した海翔にこなが追撃をかける。
「や、八汐先輩、生意気眼鏡のこと、じ、実は、気になったりしてるんじゃない」
デュフフ、と笑うこなに、そんなことあるわけないでしょ、と答えておいた。
*
答えておいたものの、こなの言葉に少しぎくりとしたのも事実だ。
そんな展開になるつもりは毛頭ないものの、実は気にはなっているのだ。
こなの望むような『気になる』なのか其れは今のところ判断つかないのだが。
気がつくと目で追っている。
最初は本当に何とも思っていなかった。
其れが、妙なコスプレしていたのも親に反対されてたからなんだな、とか解ってくると
ちょっと事情が変わってきた、気がする。
まあアレはアレでノリノリだったと思うけど。
テンパると噛むところとか、うっかり可愛いとか思ってしまったりする。
そうして自分の思考に戸惑ったりしてる。
まさにそんな状態をこなに見透かされているようでどうしたらいいか困っているのだ。
そうしてハンガーに勉強という名目で顔を出している昴を眺めている。
美味しいです、って言われてもなあ。
食えるもんなの、アレ。
「何を見てるんですか」
眼鏡を上げて昴が言う。
「いや、ちょっと腹減ったかなって」
慌てて誤魔化す。
「飴ならありますけど」
「飴?」
差し出された其れは見慣れた水色の奴だった。
「お好きなんでしょう?」
確かに良く舐めるけど、好きって言ったことあったっけ。
疑問をそのまま口にしたら、いつも舐めてるから、と言われた。
いつも舐めてるのを知っているとは思わなかった。
気がつくと目で追ってる。
昴ももしかしたら、気になってる状態なんだろうか。
「先輩×後輩かあ…」
こなの妄想に付き合う気は本当にさらさらない。
けれどやっぱり気になってしまうのだ。
***
カイスバ
こなちゃんはスバカイ派なのかと思ってましたが
逆もいけそうだなって
生意気メガネって昴のことよね!
書いてる途中で11話を見たのでなんかちょっと混ざって色々オカシイですが其処は大きな心でスルーで。
ただソファに座ってこなの背中を見ている。
暇だ。
こなの方は男同士のアレやコレな画像を集めて鑑賞するのに忙しいようだ。
此処に男が居るって居るっていうのにホモを見てるってどうよ。
こっちはそんなモノ見たくないって言うのに。
キルバラでもやりたい処だが自分のポケコンは彼女のパソコンに繋がれて対戦相手を探してる。
「こなちゃん、其れ楽しい?」
うっかり聞いてしまった。
人の趣味をとやかく言うつもりはないが、せめて自分が居る時は控えて貰えまいか。
見たくもないものを見せられる此方の身にもなって欲しい。
こなはデュフフと笑った。
「た、楽しいに決まってる。下剋上ウマー」
「下剋上?」
「と、年下×年上、美味しいです。可愛い後輩と思っていたら、あ、ある日いきなり押し倒されてアッ―――みたいな!」
「なんだそれ」
「『やめて!オレに乱暴するつもりだろ!エロ同人みたいに、エロ同人みたいに!』」
エロ同人て。
こなちゃんの言うことは時々わからない。
とりあえずこなの頭の中ではその手の妄想に海翔も組み込まれているらしい。
「あのねえ、こなちゃんの希望通りにはならないよ」
現実はそんな展開にはならないし、なるつもりもない。
完全否定のつもりだったのに、こなは一瞬キョトンとした後、5秒でやられる悪人の面で笑った。
「リ、リバOK、八汐先輩が生意気眼鏡を凌辱する王道展開ですね!」
駄目だこれは。
会話を放棄した海翔にこなが追撃をかける。
「や、八汐先輩、生意気眼鏡のこと、じ、実は、気になったりしてるんじゃない」
デュフフ、と笑うこなに、そんなことあるわけないでしょ、と答えておいた。
*
答えておいたものの、こなの言葉に少しぎくりとしたのも事実だ。
そんな展開になるつもりは毛頭ないものの、実は気にはなっているのだ。
こなの望むような『気になる』なのか其れは今のところ判断つかないのだが。
気がつくと目で追っている。
最初は本当に何とも思っていなかった。
其れが、妙なコスプレしていたのも親に反対されてたからなんだな、とか解ってくると
ちょっと事情が変わってきた、気がする。
まあアレはアレでノリノリだったと思うけど。
テンパると噛むところとか、うっかり可愛いとか思ってしまったりする。
そうして自分の思考に戸惑ったりしてる。
まさにそんな状態をこなに見透かされているようでどうしたらいいか困っているのだ。
そうしてハンガーに勉強という名目で顔を出している昴を眺めている。
美味しいです、って言われてもなあ。
食えるもんなの、アレ。
「何を見てるんですか」
眼鏡を上げて昴が言う。
「いや、ちょっと腹減ったかなって」
慌てて誤魔化す。
「飴ならありますけど」
「飴?」
差し出された其れは見慣れた水色の奴だった。
「お好きなんでしょう?」
確かに良く舐めるけど、好きって言ったことあったっけ。
疑問をそのまま口にしたら、いつも舐めてるから、と言われた。
いつも舐めてるのを知っているとは思わなかった。
気がつくと目で追ってる。
昴ももしかしたら、気になってる状態なんだろうか。
「先輩×後輩かあ…」
こなの妄想に付き合う気は本当にさらさらない。
けれどやっぱり気になってしまうのだ。
***
カイスバ
こなちゃんはスバカイ派なのかと思ってましたが
逆もいけそうだなって
生意気メガネって昴のことよね!
書いてる途中で11話を見たのでなんかちょっと混ざって色々オカシイですが其処は大きな心でスルーで。
「オレ、アンタのこと好きだ」
いつもの顔で振り返った今吉がいつものように笑う。
「そうか、ワシもや」
二人っきりになった体育館で告白してみたが此れは全然本気にしていない。
もしくは全部解っていてスルーするつもりだ。
距離を詰めて捕まえて唇にキスを落とす。
今度はさすがの妖怪も驚いたようで一瞬固まった。
「こういう好きなんだけど」
Loveの方。
「アンタの事だからとっくに気が付いてるんだと思ってたぜ」
人の心が読める妖怪だって世間では実しやかに語られてる。
妖怪はオレの腕の中でもにょもにょ言う。
「…まあ言うほど嫌われてはいないんやろなとは思うとったがな」
でもそんなん気のせいかもしれんし。
珍しく気の弱いことだ。
「妖怪サトリの名が泣くぞ」
そう言ってやるとサトリは反論する。
「サトリはなあ、繊細な妖怪やねん。何でも読める訳やないで」
「へえ」
つかそれ自分で妖怪って認めてね?
サトリは続ける。
「惚れた相手の心の内だけは見えなくなってしまうねん」
だから自分は何も言えなくなってしまうのだ、とサトリは言う。
「そんなん声出せばいいだけじゃん」
青峰はもう一度言った。
「オレ、アンタが好きだ。今吉さん」
赤い耳をして顔を上げない腕の中のサトリはどうしても返事をしたくないらしいけど、言うまで離してやる気はない。
***
青今
サトリ能力発動に制限があったら可愛いかなって
いつもの顔で振り返った今吉がいつものように笑う。
「そうか、ワシもや」
二人っきりになった体育館で告白してみたが此れは全然本気にしていない。
もしくは全部解っていてスルーするつもりだ。
距離を詰めて捕まえて唇にキスを落とす。
今度はさすがの妖怪も驚いたようで一瞬固まった。
「こういう好きなんだけど」
Loveの方。
「アンタの事だからとっくに気が付いてるんだと思ってたぜ」
人の心が読める妖怪だって世間では実しやかに語られてる。
妖怪はオレの腕の中でもにょもにょ言う。
「…まあ言うほど嫌われてはいないんやろなとは思うとったがな」
でもそんなん気のせいかもしれんし。
珍しく気の弱いことだ。
「妖怪サトリの名が泣くぞ」
そう言ってやるとサトリは反論する。
「サトリはなあ、繊細な妖怪やねん。何でも読める訳やないで」
「へえ」
つかそれ自分で妖怪って認めてね?
サトリは続ける。
「惚れた相手の心の内だけは見えなくなってしまうねん」
だから自分は何も言えなくなってしまうのだ、とサトリは言う。
「そんなん声出せばいいだけじゃん」
青峰はもう一度言った。
「オレ、アンタが好きだ。今吉さん」
赤い耳をして顔を上げない腕の中のサトリはどうしても返事をしたくないらしいけど、言うまで離してやる気はない。
***
青今
サトリ能力発動に制限があったら可愛いかなって