ぽえまのこうしん
更新記録と小ネタ。
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「7月29日」
「えっ…スイマセンもう一回」
「7月29日」
「ええええええ!!!?」
誕生日は何時か、なんて聞いてくるから答えたら黄瀬は悲鳴のような声を上げた。五月蠅い。
「過ぎちゃってるじゃないっすか!過ぎちゃってるじゃないっすかー!!何で教えてくれなかったんですー!!」
「聞かれなかったからだろ」
「ああもう先輩のそういうトコ好きだけど!」
あっさりしてるっつか漢前つか!
きゃんきゃんとわんこは騒ぐ。
「過ぎちゃったもんは仕方ないだろウゼエ」
「ヒドイ!」
あんまり五月蠅いので肩パンしてやったら少し大人しくなった。
「…でもお祝いしたかったっす」
わんこがうるうると目に涙を溜めて恨みがましく見上げてくる。
其れ、止めろ。
何と言うか、こう、こっちが悪いような気持ちになるから。
何でコイツこんな犬っぽいんだ…。
「わかった、来年祝って貰う」
来年。
来年、オレは此処には居ない。
「センパイ、っ」
黄瀬もオレの言ってることがわかったみたいだ。
ぱあっと顔が明るくなる。
何でコイツこんなわかりやすいんだ。
「お前、IHで忙しいかもしれないけど、メールくらい出来るだろ」
なんだか恥ずかしくなって早口で言う。
そのまま顔を背けると、後ろから黄瀬に抱きつかれた。
「センパイ、お誕生日おめでとうございました!」
おめでとうございましたってなんか間抜けな響きだな。
そう思ってるオレを余所にわんこは力強く拳を握って宣言した。
「来年は絶対一番にメールしますから!」
…IHのいい報告付きじゃなきゃ許さないかんな。
***
黄笠
わんこに弱い先輩
しかし卒業して会えなくなっちゃうって不安がある年下に
さり気に来年の約束をくれる男前受
「えっ…スイマセンもう一回」
「7月29日」
「ええええええ!!!?」
誕生日は何時か、なんて聞いてくるから答えたら黄瀬は悲鳴のような声を上げた。五月蠅い。
「過ぎちゃってるじゃないっすか!過ぎちゃってるじゃないっすかー!!何で教えてくれなかったんですー!!」
「聞かれなかったからだろ」
「ああもう先輩のそういうトコ好きだけど!」
あっさりしてるっつか漢前つか!
きゃんきゃんとわんこは騒ぐ。
「過ぎちゃったもんは仕方ないだろウゼエ」
「ヒドイ!」
あんまり五月蠅いので肩パンしてやったら少し大人しくなった。
「…でもお祝いしたかったっす」
わんこがうるうると目に涙を溜めて恨みがましく見上げてくる。
其れ、止めろ。
何と言うか、こう、こっちが悪いような気持ちになるから。
何でコイツこんな犬っぽいんだ…。
「わかった、来年祝って貰う」
来年。
来年、オレは此処には居ない。
「センパイ、っ」
黄瀬もオレの言ってることがわかったみたいだ。
ぱあっと顔が明るくなる。
何でコイツこんなわかりやすいんだ。
「お前、IHで忙しいかもしれないけど、メールくらい出来るだろ」
なんだか恥ずかしくなって早口で言う。
そのまま顔を背けると、後ろから黄瀬に抱きつかれた。
「センパイ、お誕生日おめでとうございました!」
おめでとうございましたってなんか間抜けな響きだな。
そう思ってるオレを余所にわんこは力強く拳を握って宣言した。
「来年は絶対一番にメールしますから!」
…IHのいい報告付きじゃなきゃ許さないかんな。
***
黄笠
わんこに弱い先輩
しかし卒業して会えなくなっちゃうって不安がある年下に
さり気に来年の約束をくれる男前受
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「次のキャプテンはお前だ、高尾」
監督に呼び出されてそう告げられた。
「えっ、オレですか?緑間じゃなく?」
思わずそう問うと逆に聞き返された。
「お前緑間が人を纏められるような性格だと思っているのか」
「いえ全然」
高尾は即答した。
「…って話だった訳」
即答か。
内心突っ込みながら緑間は眼鏡を上げる。
「オレもお前が適任だと思うのだよ」
「えー、そうかぁ?だってこんなすごいエースがいんのにさ」
緑間の答えに納得がいかないようで高尾は言った。
「オレ、どっちかってーとサポートのが得意分野なんだよね」
知っている。
けれど其れ以外が出来ないという訳ではない。
「高尾」
尚も言い募ろうとする高尾を緑間は遮った。
「オレはお前を過小評価するつもりはないのだよ」
お前にはオレに無いものが備わっている。
「お前は人と人を繋ぐ輪になれる男だと思っている」
和を成す。
名が体を表すとは正にこのことではないだろうか。
高尾は、孤立しがちな自分と他の先輩達の間に立ってその隙間を埋めてくれた。
お調子者のように見えて、その実、気が回る奴だ。
「お前はそうやってお前らしくチームを纏めて行けばよいのだよ。そうすれば自ずと結果はついてくるだろう」
人事を尽くすとはそういうことだろう。
緑間の言葉に少しの間ぽかんとしていた高尾は、やがて言った。
「…うわ、スゲー褒められててなんか超恥ずかしいんだけど…」
「褒めてなどいないのだよ」
緑間は再び眼鏡を押し上げる。
「オレは煽っているだけだ」
緑間は唇を釣り上げた。
「このオレに此処まで言わせておいて、まさか出来ないと言ったりはしないだろう」
高尾は、緑間と同じようにニッと笑てみせた。
「任しとけ」
突き出されたその拳に自分の拳をぶつけてやる。
高尾は良いキャプテンになるだろう。
そして自分はエースで居続けてやるだけだ。
高尾のエースで。
其処まで考えて複雑な気持ちになった。
勿論其れを見逃す鷹の眼では無い。
「…って人のこと散々焚きつけておいてナニそのビミョーな顔」
緑間を見上げて高尾が言った。
「たいしたことではないのだよ」
「気になるから白状するのだよ」
プイ、と顔を背けるとそちら側に回り込んでまた顔を覗き込んで来る。
こうなると高尾はしつこい。
緑間は根負けして白状した。
「…お前がキャプテンになったらもうオレだけの高尾では無くなってしまう様な気がしただけなのだよ」
つまりヤキモチであるという自覚はある。
高尾は緑間に飛びついて来た。
「何それ!もう真ちゃん大好き!!!」
ああもう恥ずかしいから言いたくなかったのだよ。
***
緑高
高尾キャプテン萌えるってわけで。
とか言って真ちゃんのデレが書きたかっただけです。
高尾は真ちゃんの貴重なデレにいちいちきゅんきゅんしていればいいと思います。
監督に呼び出されてそう告げられた。
「えっ、オレですか?緑間じゃなく?」
思わずそう問うと逆に聞き返された。
「お前緑間が人を纏められるような性格だと思っているのか」
「いえ全然」
高尾は即答した。
「…って話だった訳」
即答か。
内心突っ込みながら緑間は眼鏡を上げる。
「オレもお前が適任だと思うのだよ」
「えー、そうかぁ?だってこんなすごいエースがいんのにさ」
緑間の答えに納得がいかないようで高尾は言った。
「オレ、どっちかってーとサポートのが得意分野なんだよね」
知っている。
けれど其れ以外が出来ないという訳ではない。
「高尾」
尚も言い募ろうとする高尾を緑間は遮った。
「オレはお前を過小評価するつもりはないのだよ」
お前にはオレに無いものが備わっている。
「お前は人と人を繋ぐ輪になれる男だと思っている」
和を成す。
名が体を表すとは正にこのことではないだろうか。
高尾は、孤立しがちな自分と他の先輩達の間に立ってその隙間を埋めてくれた。
お調子者のように見えて、その実、気が回る奴だ。
「お前はそうやってお前らしくチームを纏めて行けばよいのだよ。そうすれば自ずと結果はついてくるだろう」
人事を尽くすとはそういうことだろう。
緑間の言葉に少しの間ぽかんとしていた高尾は、やがて言った。
「…うわ、スゲー褒められててなんか超恥ずかしいんだけど…」
「褒めてなどいないのだよ」
緑間は再び眼鏡を押し上げる。
「オレは煽っているだけだ」
緑間は唇を釣り上げた。
「このオレに此処まで言わせておいて、まさか出来ないと言ったりはしないだろう」
高尾は、緑間と同じようにニッと笑てみせた。
「任しとけ」
突き出されたその拳に自分の拳をぶつけてやる。
高尾は良いキャプテンになるだろう。
そして自分はエースで居続けてやるだけだ。
高尾のエースで。
其処まで考えて複雑な気持ちになった。
勿論其れを見逃す鷹の眼では無い。
「…って人のこと散々焚きつけておいてナニそのビミョーな顔」
緑間を見上げて高尾が言った。
「たいしたことではないのだよ」
「気になるから白状するのだよ」
プイ、と顔を背けるとそちら側に回り込んでまた顔を覗き込んで来る。
こうなると高尾はしつこい。
緑間は根負けして白状した。
「…お前がキャプテンになったらもうオレだけの高尾では無くなってしまう様な気がしただけなのだよ」
つまりヤキモチであるという自覚はある。
高尾は緑間に飛びついて来た。
「何それ!もう真ちゃん大好き!!!」
ああもう恥ずかしいから言いたくなかったのだよ。
***
緑高
高尾キャプテン萌えるってわけで。
とか言って真ちゃんのデレが書きたかっただけです。
高尾は真ちゃんの貴重なデレにいちいちきゅんきゅんしていればいいと思います。
「せっかくのセンパイとのデートだったのに、何か最後バタバタしちゃったッスね」
「誰がデートだ」
黄瀬が阿呆なことを抜かしたので肩パンしてやった。
「あたっ!痛いっすよセンパイ!」
大仰に騒ぐモデルさまは更に主張する。
「だってデートでしょ、一緒に試合応援に行って、帰りご飯食べて」
「視察だっつの!シバくぞ」
黄瀬の主張に今度は蹴ってやった。
敵情視察な筈がただの応援になったのは確実に黄瀬のせいだ。
黄瀬は更に騒ぐ。
「痛い!センパイもう蹴ってるっス!!なんでそう手も足も速いんスか!」
「お前が阿呆なこと言うからだろが。…でもまあ最後はホントバタバタしたな」
確かに黄瀬の言うとおりだった。
お好み焼き屋に誠凛メンバーが来て、その後、緑間達が現れて。
あんなところで鉢合わせるとは予想していなかった。
「ホント緑間っち達まで来るとは思ってなかったっス。センパイ連れてかれちゃうし…」
「ああ…高尾な」
「随分好かれてたみたいッスね」
何処か拗ねたような口調で黄瀬が言う。
「馬鹿、ありゃ狙ってたんだよ」
「えっ何をッスか?」
「アイツ、お前らと緑間を一緒にさせたかったんだ」
とぼけてはいたが、確実に狙っていた。
機転も効くし、頭の回転の速い奴なのだろう。
「どうして」
「わだかまりが残らないようにしといてやりたかったんだろ」
言いたい事は言っといた方がいいと判断したのだ、きっと。
キセキってのは、同世代とは比べ物にならないほど実力がある。
個性が強いからこそ周りから孤立しがちだ。
多分高尾が周りとの隙間を埋めてくれているのだ。
そっかあ、と黄瀬は嬉しそうに言った。
「すごく、緑間っちのこと好きなんスね」
「だろうな」
その強烈な個性ゆえに孤立しがちなキセキだが、その輝きに魅せられるものも居るということだ。
「オレも先輩のこと大好きッスよ。バスケ超楽しいッス」
笑う黄瀬はモデルさまというよりは大型のわんこのようだ。
そんな風にもっと笑っていて欲しいと思う程度には、自分も惹かれているらしい。
END
***
黄→→←笠くらいな。
笠松先輩お誕生日おめでとうございます!
誕生日と全然関係ないお好み焼屋帰りのハナシですけども(^^ゞ
黄瀬がしっぽをぶんぶん振って先輩大好き!って言っててくれれば
幸せだと思いました(作文)
「誰がデートだ」
黄瀬が阿呆なことを抜かしたので肩パンしてやった。
「あたっ!痛いっすよセンパイ!」
大仰に騒ぐモデルさまは更に主張する。
「だってデートでしょ、一緒に試合応援に行って、帰りご飯食べて」
「視察だっつの!シバくぞ」
黄瀬の主張に今度は蹴ってやった。
敵情視察な筈がただの応援になったのは確実に黄瀬のせいだ。
黄瀬は更に騒ぐ。
「痛い!センパイもう蹴ってるっス!!なんでそう手も足も速いんスか!」
「お前が阿呆なこと言うからだろが。…でもまあ最後はホントバタバタしたな」
確かに黄瀬の言うとおりだった。
お好み焼き屋に誠凛メンバーが来て、その後、緑間達が現れて。
あんなところで鉢合わせるとは予想していなかった。
「ホント緑間っち達まで来るとは思ってなかったっス。センパイ連れてかれちゃうし…」
「ああ…高尾な」
「随分好かれてたみたいッスね」
何処か拗ねたような口調で黄瀬が言う。
「馬鹿、ありゃ狙ってたんだよ」
「えっ何をッスか?」
「アイツ、お前らと緑間を一緒にさせたかったんだ」
とぼけてはいたが、確実に狙っていた。
機転も効くし、頭の回転の速い奴なのだろう。
「どうして」
「わだかまりが残らないようにしといてやりたかったんだろ」
言いたい事は言っといた方がいいと判断したのだ、きっと。
キセキってのは、同世代とは比べ物にならないほど実力がある。
個性が強いからこそ周りから孤立しがちだ。
多分高尾が周りとの隙間を埋めてくれているのだ。
そっかあ、と黄瀬は嬉しそうに言った。
「すごく、緑間っちのこと好きなんスね」
「だろうな」
その強烈な個性ゆえに孤立しがちなキセキだが、その輝きに魅せられるものも居るということだ。
「オレも先輩のこと大好きッスよ。バスケ超楽しいッス」
笑う黄瀬はモデルさまというよりは大型のわんこのようだ。
そんな風にもっと笑っていて欲しいと思う程度には、自分も惹かれているらしい。
END
***
黄→→←笠くらいな。
笠松先輩お誕生日おめでとうございます!
誕生日と全然関係ないお好み焼屋帰りのハナシですけども(^^ゞ
黄瀬がしっぽをぶんぶん振って先輩大好き!って言っててくれれば
幸せだと思いました(作文)
「イケメンなんて男の敵だよなあ」
黄瀬の試合を眺めながら高尾が言う。
「女の子にきゃあきゃあ言われるモデル様なんてマジ爆発しろって奴だろ。なあ黒子」
「はあ、そうですね」
黒子は淡々と相槌を打った。
「でもそう言う高尾くんもイケメンに分類されると思います」
「オレ?オレはちょっと目がいいだけのフツーの男ですよ」
黒子の言葉を高尾は軽く流してけらけらと笑う。
ちょっと目がいい。
簡単に言うが、自分が隣に出現して驚かないのは高尾くらいだ。
「謙虚なのかすっとぼけてるのかわかりませんが、まあいいです」
黒子は少し意地悪な質問をしてみることにした。
「じゃあ緑間くんはどうですか?イケメンでしょうあの人」
黒子の知る限り、緑間は神経質でとっつきにくい性格だ。
言葉も足らない方だから、初対面でいい印象を受ける人間は少ないだろう。
その緑間とこの短期間であそこまで仲良くなれているのだ、其れは高尾の努力の賜物なのではないだろうか。
よもや『爆発しろ』とは思っていないだろうが、何と答えるだろう。
「真ちゃん?」
高尾は目をぱちぱちさせて、其れから笑った。
「真ちゃんはイケメンだけどさー、どっちかってーと残念なイケメンじゃん」
「残念ですか」
「残念だろ」
どう見たって。
高尾は楽しそうに笑う。
「おは朝信者だし。何処の世界にバスケの試合に信楽焼の狸持ってくる馬鹿がいんだよっての」
「確かにそうですね」
バスケをするのに普通、信楽焼は要らないだろう。
アレはホント笑った、という高尾に黒子も同意する。
其処へ第三者の声がした。
「人の悪口を言うのなら、せめて本人の居ない処でするのだよ、高尾」
あ、緑間くんさすがに怒ってるみたいです。
黒子はそう思ったが、しかし高尾はけろりと言った。
「えっ、悪口じゃないよ。真ちゃんのそういうトコも大好きって話じゃん」
なるほど、と黒子は頷いた。
「つまり惚気話だった訳ですね」
ご馳走さまです。
黒子はバカップル爆発しろ、と内心思ったが黙っておいた。
END
***
緑高
高尾は悪びれずさらっと惚気そう。
黒子っちも惚気させたかったが
私が 相 手 を 決 め て い な い ので
無理だった(^^ゞ
黄瀬の試合を眺めながら高尾が言う。
「女の子にきゃあきゃあ言われるモデル様なんてマジ爆発しろって奴だろ。なあ黒子」
「はあ、そうですね」
黒子は淡々と相槌を打った。
「でもそう言う高尾くんもイケメンに分類されると思います」
「オレ?オレはちょっと目がいいだけのフツーの男ですよ」
黒子の言葉を高尾は軽く流してけらけらと笑う。
ちょっと目がいい。
簡単に言うが、自分が隣に出現して驚かないのは高尾くらいだ。
「謙虚なのかすっとぼけてるのかわかりませんが、まあいいです」
黒子は少し意地悪な質問をしてみることにした。
「じゃあ緑間くんはどうですか?イケメンでしょうあの人」
黒子の知る限り、緑間は神経質でとっつきにくい性格だ。
言葉も足らない方だから、初対面でいい印象を受ける人間は少ないだろう。
その緑間とこの短期間であそこまで仲良くなれているのだ、其れは高尾の努力の賜物なのではないだろうか。
よもや『爆発しろ』とは思っていないだろうが、何と答えるだろう。
「真ちゃん?」
高尾は目をぱちぱちさせて、其れから笑った。
「真ちゃんはイケメンだけどさー、どっちかってーと残念なイケメンじゃん」
「残念ですか」
「残念だろ」
どう見たって。
高尾は楽しそうに笑う。
「おは朝信者だし。何処の世界にバスケの試合に信楽焼の狸持ってくる馬鹿がいんだよっての」
「確かにそうですね」
バスケをするのに普通、信楽焼は要らないだろう。
アレはホント笑った、という高尾に黒子も同意する。
其処へ第三者の声がした。
「人の悪口を言うのなら、せめて本人の居ない処でするのだよ、高尾」
あ、緑間くんさすがに怒ってるみたいです。
黒子はそう思ったが、しかし高尾はけろりと言った。
「えっ、悪口じゃないよ。真ちゃんのそういうトコも大好きって話じゃん」
なるほど、と黒子は頷いた。
「つまり惚気話だった訳ですね」
ご馳走さまです。
黒子はバカップル爆発しろ、と内心思ったが黙っておいた。
END
***
緑高
高尾は悪びれずさらっと惚気そう。
黒子っちも惚気させたかったが
私が 相 手 を 決 め て い な い ので
無理だった(^^ゞ
練習の後、片づけをしながらの雑談の中で、帰ったら疲れて即バタンキューだよとか、バタンキューってもう死語らしいぜとか、そんな話から小金井が言った。
「そーいやウチの姉ちゃんがこないだ抱き枕買ったんだよ」
「抱き枕?」
「うん、すっげーよく眠れるらしいよ」
こんなん!と手振りを付けてバナナのような形を宙に描く。
オレもちょっと欲しいんだよね。
そういう小金井に同意したのは木吉だった。
「ああ、あるとよく眠れるよなー」
「木吉、抱き枕持ってんの?」
小金井が首を傾げる。
まあウチのチームで一、二を争う図体のでかい男が毎晩抱き枕を抱いて就寝してるというのも想像するにシュールだ。
「たまにな」
たまに?
持っているのにたまに、という言い方が何だかすでにおかしい。
「すごい良く眠れるぞ」
そう言って木吉が肩を抱き寄せたのは日向だった。
「えー日向じゃごつごつして抱き心地悪くない?」
小金井が言う。
いやいや突っ込むところは其処じゃないだろ。
「そんなこ」
「誰が抱き枕だ!だアホ!!!!」
そんなことない、と皆まで言えず、木吉は日向によって吹っ飛ばされていた。
「布団が吹っ飛んだ…じゃなく木吉が吹っ飛んだ」
伊月の駄洒落に突っ込むものは勿論居ない。
END
***
木日
スイッチ入ると毒を吐く日向さんが好きです
「そーいやウチの姉ちゃんがこないだ抱き枕買ったんだよ」
「抱き枕?」
「うん、すっげーよく眠れるらしいよ」
こんなん!と手振りを付けてバナナのような形を宙に描く。
オレもちょっと欲しいんだよね。
そういう小金井に同意したのは木吉だった。
「ああ、あるとよく眠れるよなー」
「木吉、抱き枕持ってんの?」
小金井が首を傾げる。
まあウチのチームで一、二を争う図体のでかい男が毎晩抱き枕を抱いて就寝してるというのも想像するにシュールだ。
「たまにな」
たまに?
持っているのにたまに、という言い方が何だかすでにおかしい。
「すごい良く眠れるぞ」
そう言って木吉が肩を抱き寄せたのは日向だった。
「えー日向じゃごつごつして抱き心地悪くない?」
小金井が言う。
いやいや突っ込むところは其処じゃないだろ。
「そんなこ」
「誰が抱き枕だ!だアホ!!!!」
そんなことない、と皆まで言えず、木吉は日向によって吹っ飛ばされていた。
「布団が吹っ飛んだ…じゃなく木吉が吹っ飛んだ」
伊月の駄洒落に突っ込むものは勿論居ない。
END
***
木日
スイッチ入ると毒を吐く日向さんが好きです